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日本大学医学部附属板橋病院
医師
膝関節の靭帯が損傷した場合、靭帯再建の手術を行います。他の部位から採取した腱を靭帯部分に移植する手術です。膝の骨に穴をあけ腱に糸をかけ引っ張りながら関節内に設置します。引きすぎるとを設置がうまくいかないため力加減が難しく苦労します。これが正確に・容易に行えるようになれば有用です。
膝のクッションである半月板は損傷することが多い組織です。いったんその機能が失われると軟骨が擦り切れ骨が変形し関節痛の原因になります。なるべく断裂した半月板を縫合して温存したいのですが関節腔は狭く低侵襲で確実な縫合を行うのが容易ではありません。
整形外科領域で変形した関節や骨を矯正する手段として骨をいったん切離し形を強制してから固定をする矯正術という手術を行います。一般的に変形は複雑で3次元の矯正が必要ですが従来のノミやボーンソーでは1次元での矯正しかできません。
日本歯科大学附属病院(公益社団法人日本補綴歯科学会)
歯科医師
チェアサイドで簡便に部分床義歯のクラスプの維持力を測定できる装置は存在しないため。
獨協医科大学
看護師(14年以上)
トランスデューサの形状および固定方法について業務に支障を来している。
医師(23年以上)
人を対象とする生体情報計測機器のうち、実験に用いるような小型の機器に関しては海外製品が主流となっており、日本製のものはまれ。ライフログを収集し、ビッグデータ解析を行えるようなシステムを構築したい。
医師(19年以上)
現状、潰瘍性大腸炎の診断では来院時に便潜血検査キットを持参いただき、院内検査を行うが、次回再診時に持ってくるのを忘れたりという問題がある。自宅で測定できれば、さらに検査の受容性が増し、病態把握・再燃の予知に用いることができるようになると考える。また、健常人では簡便な大腸癌検診にも役立つと思われる。
獨協医科大学 日光医療センター
作業療法士・理学療法士(14年以上)
人間ドックや教育入院を始めとし、病気だけでなく、生活習慣の変容を目的とした医療の活用が進められている。教育入院においては、適切な情報を体得し、セルフマネジメントを実践できるかが最大の課題である。しかし退院後には再び従来の生活習慣に戻ってしまうケースが多い。退院後も無理なく楽しくセルフマネジメントができるシステムが求められる。
デバイスが使われる疾患等の名称・概要
年間患者数
高齢者のサルコペニア(骨格筋減少症)やフレイリティー(虚弱)改善のために運動療法は有効であり、循環器疾患発症や介護重症化予防に貢献する。積極的に運動が行えない方には、受動的な方法として骨格筋電気刺激(EMS)が有用である。EMSと随意運動の同時施行は様々な観点より効果的に思われるが、同時にトレーニングできる機器はない。
在宅医療を行うコメディカルは患者の身体変化を初期に観察する機会が多い。バイタルサインと同等に聴診音は、初期診断に極めて重要であるが、コメディカルには判断しがたく、診断もできない。聴診音を医師とリアルタイムに共有できたり、録音できたりする聴診器が望まれる。これは、医師同士の教育場面での活用や、聴診音を電子カルテに保存する事で経時的な変化や過去との比較が行えるなど、教育や医療の質向上にも資する。