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東京医科歯科大学(特定非営利活動法人日本歯周病学会)
歯科医師
歯周病の治療では、原因となる細菌の住処である歯根表面に強固に付着した歯石の除去を日常的に行う。深い位置に歯石がある場合、歯肉を切って剥がし、外科的に除去する必要がある。そのため外科治療が行えない患者では治療が難しい。 細菌登場した歯科用内視鏡はまだ「確認」することしかできず、狭くて深い歯と歯肉の間に内視鏡と歯石除去用の器具を挿入しなくてはならない。そうした短所を改善するデバイスが求められている。
日本大学医学部附属板橋病院
医師
先端の骨間に容易に挿入でき、切れ味のよい、骨への噛み込みのよいタップを希望します。金属製の折れにくいのも条件です。
現在は金属製挿入ガイドで、タップ、スペーサーの挿入位置、深度が確認しにくいため、X線透過性の材質のガイドを希望します。
製造承認を平成9年に受けていたが、製造メーカーの業務中止により、在庫のみの状態である。安全性が高く、根強いユーザーがいる。しかし、年間の使用量が少ないために後継製造メーカーが決まらず、今回その改良版を制作したい。改良版は中空でないスクリュー様にしたい。
どこでもクリニック益子
医師(12年以上)
患家や介護施設から夜間・休日の発熱等で相談があった際に、緊急往診の必要性を判断する基準の一つである肺雑音の有無を評価できるデバイスがない。
デバイスが使われる疾患等の名称・概要
年間患者数
デバイスが使われる検査・手術・処置等
年間件数
自治医科大学
看護師(21年以上)
小児病棟では乳幼児に高柵ベッドを使用するが、3歳ごろになると柵を乗り越えてベッドから転落することがある。成人ベッドを使うこともあるが、勝手にベッドから降りて院内を走り回ったり点滴ラインを抜針したりと危険である。3歳児でも安全に入院ができる高柵ベッドが望まれる。
看護師
麻薬は病棟でがん患者への疼痛対策に高頻度で使用し、また、緊急的に必要になる薬剤である。病棟や手術室、集中治療室等の緊急に必要な部所では、麻薬を定数管理することがきる。現状は汎用の金庫などに施錠保管しているため、使用する際に手間取ったり使用数や補充量などの数量管理・報告が医師・看護師の負担になったりしている。麻薬の定数管理を簡便に確実に行える保管庫が望まれる。
医師(27年以上)
外来ナース、病棟ナースは立位歩行しながら患者情報をとって回り記録する。電子カルテが導入されてからは病棟ナースは患者体温や血圧、尿量、ドレーン排液量、患者の主訴を移動型ナースカートの天板に置いた電子カルテ端末でキーボード入力することが通常となっている。しかしながら、作業の合間で立位のままナースカートでキーボード入力することは疲労の原因となり、体幹も不安定で作業効率が悪い。
歯科医師(18年以上)
口腔外科手術では狭い術野に加えて解剖構造が複雑なため、手術シミュレーションに3Dモデルを活用することは有用である。しかし、硬組織(顎骨)と軟組織(舌など)を組み合わせた生体質感実体模型を製作する場合、CTデータを顎骨と軟組織に分離しなくてはならず、高価なソフトおよびハードが必要となり、また各材料の軟化温度が異なるためノズルから液だれを生じて模型作製を困難にするため、改良したい。
顎関節が腫瘍などで取り除かれると、顔貌だけでなく咬合も悪くなりQOLが大きく低下する。当科では再建手術で元来の下顎骨の75%程度は回復できる形態回復の手術技術の開発に成功している(Resin frame method)。しかし、機能回復のための顎関節の再建手術ではインプラントとしての人工顎関節がないため、機能的回復が望めない。オーダーメイドでなく、汎用できる人工顎関節装置の開発が必要とされている。