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昭和大学横浜市北部病院
医師
臨床医は多忙であり、患者が納得いくまで周術期の経過について説明できるとは限らない。そのため、経過が順調であるにも関わらず、患者が不安を抱くことは多い。不安は痛みの増悪や、QOLの低下を招く。そこで主治医の説明を教師学習として、AIによる動画による質疑応答のデバイスを配布することで、不必要な不快を減らすことができる。
年間患者数
デバイスが使われる検査・手術・処置等
年間件数
昭和大学江東豊洲病院
小児の呼吸・心拍数を計測するには、接触型の機器を用いる。しかし、モニターの接触は小児にとっては不快感が生じて啼泣の要因になり、正確な数値を計測できないことがある。そこで、小児にとって不快感が生じにくい非接触型のモニタリング機器を開発し、より正確な計測値を得ることに寄与したいと考えた。
昭和大学病院
薬剤師
鎮痛薬などの頓服薬を必要とする患者は多く、入院中に頓服薬の管理を看護師が行う場合には、その都度希望時に患者の元へ持っていく必要があり業務負担は大きい。また、医療用麻薬など特定の薬剤の場合には、服用時間を正確に記録する必要があり、さらに負担が大きいと考えられる。 服用時にスイッチを押すだけで時間が記録できれば簡便であり、さらに患者の自己管理が可能であれば看護師等のスタッフの負担は軽減が期待できる。
小児病棟等において、医療者が乳幼児を移動させるときなどに児を抱負する機会がある。しかし胸ポケットにはペン等が入っており危険である。ペン等を別の位置のポケットに移しておいても、乳幼児の外来処置の時に、こちらが前かがみの状態になることが多く、ポケット内の物が落ちることが多い。 これらの解決のためポケットの位置の変更やポケットが改良されたスクラブや白衣があれば、需要があると予想した。
デバイスが使われる疾患等の名称・概要
昭和大学
歯科医師
歯科における全身麻酔は、気道確保の方法として気管挿管が多く選択されている。歯科における手術時間は2時間以内の処置がほとんどであり、いずれも経口挿管で実施可能である。そのため、気道確保はラリンジアルマスクでも代替可能であり、気管挿管より簡便で低侵襲な方法は、日帰り全身麻酔を含めた全身麻酔へのハードルをさらに下げ、症例数の増大やスペシャルニーズな対応が必要とされる障がい者治療に効果を発揮できる。
外国人インバウンド旅行者向けに簡便にアレルギー検査が出来ないか模索している。とくに日本で喫食することでアレルギーになりやすいアニサキス、ソバ、魚介類などを腕に貼付して定性で感作しているかどうか調べられる検査ツールを開発したい。国からのニーズもある。
その他医療スタッフ
入院中の患者は、トイレや食事、入浴や検査など頻回に移動する。 座位を取ることができても自力で歩行ができない患者は、看護師がベッドから車いすに移動して、目的地でまた移動を繰り返す。その時に、看護師には患者を持ち上げて回転を伴う思い負荷がかかる。 ベッドから体位を変えることがなく、そのまま目的地に移動できる移動用のいすの開発を考えたいと思っている。
歯科診療室では、歯科ユニットがあるため、口の中が良好に見える。しかし、家庭や訪問診療(施設)スポーツ現場等では口の中の状態を正確に確認・記録することが困難になる。 そこで、診療室以外で簡単に口唇を排除し、口の中が見える、光源が付属可能な器具を開発し、良好に口腔内が見える環境を目指す。ブラッシング指導時の活用、家庭での子供への仕上げ磨き、施設での口腔ケア等の需要が高くなることが予測される。
近年、マウスピースやナイトガード、可撤式矯正装置等を使用している患者は多い。 しかしながら、細菌の多い口腔内での使用+保管方法により、装置表面では多数の細菌が繁殖し、装置を清潔に保つことは難しい。また、現行の装置保管ケースは、細菌自体を付着しにくくする工夫や増殖を防ぐこと、その状態を維持できる物がない。
国立がん研究センター中央病院
医師(7年以上)
喉頭全摘後の患者に対し、電気式人工喉頭やシャントなどのデバイスが存在しているが、これらの発声は聞き取りにくくスムーズなコミュニケーションには至らないのが現状である。また、失声による患者の精神的ショックは大きく、頭頚部癌術後の患者の自殺の一因にもなっていると思われる。患者の口腔や食道粘膜の振動を感知し、「患者自身の(病前の)声」でのコミュニケ―ションを可能としたい。