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国立国際医療研究センター
医師
外傷などにより安静臥床が必須な患者にとって、排便がとても困難となる。差し込み便器やおむつ内にすることになるが、仰臥位のまま排便するのはかなりの苦痛を伴う。
救急外来ではストレッチャーによる移動が主であるが、ストレッチャーが重く、操作性も悪い。CT時の移動も大変。強度等は現在のものを踏襲しつつ、より軽く、操作性の良いもの。
頸椎保護のためにフィラデルフィアネックカラーを使用するが、蒸れて皮膚障害を生じることが多い。
IDの認識のため、腕に腕輪の形で各患者に装着してもらっているが、点滴をとるときや処置の時などに邪魔になることが多い。
末梢ライン確保が困難な患者も救急搬送されるが、点滴流量はポワズイユの定理に基づき半径の4乗に比例するため、太い点滴針が必要な場合も多い。留置に失敗することも多いため失敗しにくい点滴針がほしい。
救急搬送される高齢患者の大部分は、身体的ストレスや入院による環境変化などによる精神的ストレスによりせん妄となるが、せん妄を生じてから薬剤を投与してもなかなかおさまらないため、せん妄になりそうだということが分かるモニターがあれば、早めに薬剤投与等により対処できるのではないかと考える。
救急外来で縫合を要するような創部を洗浄する際、周囲を水でぬらしてしまったり、水を吸収するために複数のオムツを要したりするなどして苦労している。多くの場合2人以上の人手が必要となり、救急外来が混んでいる際には困っている。
デバイスが使われる疾患等の名称・概要
年間患者数
普段気管挿管の際には従来型の喉頭鏡を用いる。挿管が困難な際は、ビデオ喉頭鏡を用いると、より安全に行うことができる。しかしビデオ喉頭鏡は高価なものが多く、また持ち運ぶのに不便なものもあり、病棟で緊急で行う際には用い辛い。
デバイスが使われる検査・手術・処置等
年間件数
四肢外傷において筋組織の腫脹による内圧上昇から、コンパートメント症候群が発生することがある。筋に針を刺入して圧を測定することができるが、その操作はやや難しく、測定値の再現性に疑問もある。
出生直後の新生児の低血糖症は臨床的所見に乏しく、診断・治療が遅れると予後が不良である。そのため、リスクの高い児は出生後頻回に血糖値のチェックが必要となる。ただ、血液検査が必要なため、親の不安が大きくなることのほか、感染症や皮膚障害のリスクも無視できない。