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  • 超音波診断装置、超音波造影剤(ID:220)

    東京都帝京大学医学部附属病院

    東京都医師(24年以上)

    閉塞性動脈硬化症は下肢動脈(主に腸骨・大腿動脈)に狭窄や閉塞を生じ、間歇性跛行や重症下肢虚血を呈する。治療に際して、血管造影に基づく血管内治療が行われる。近年、放射線被ばくや造影剤による腎機能障害を避けるため、超音波検査ガイド下で行うことが試みられている。しかし、血管内治療ガイドに特化した超音波機器や超音波造影剤が無いため、広く普及していない。

    デバイスが使われる疾患等の名称・概要

    閉塞性動脈硬化症は50歳以上の高齢男性に好発し、動脈硬化により下肢主幹動脈の狭窄・閉塞を来し、間歇性跛行による歩行障害や、下肢潰瘍・壊疽を呈する。

    年間患者数

    [全国] 400,000人

  • 超音波造影剤 (血栓標的マイクロバブル)(ID:219)

    東京都帝京大学医学部附属病院

    東京都医師(24年以上)

    静脈血栓症は、エコノミー症候群として広く知られており、地震等の災害関連死にも関連していることが明らかになっている。その診断には、超音波検査が用いられるが、血栓の描出に難渋することが多い。

    デバイスが使われる疾患等の名称・概要

    静脈血栓症は、肺血栓塞栓症と深部静脈血栓症の総称である。下肢静脈に血栓が生じ、下肢浮腫、疼痛を呈する。その血栓が浮遊し肺動脈を塞ぐと肺塞栓症を来し、右心不全やショック状態となり、生命の危機に瀕する。

    年間患者数

    [全国] 8,000人

  • 医療介護職が利用可能な療養情報の共有(ID:218)

    東京都帝京大学医学部附属病院

    東京都医師(19年以上)

    がんをはじめとする慢性疾患においては、患者家族が医療・介護職との対話のもとで主体的に治療と療養に関する意思決定を行うことが、満足や安心感をもたらすが、断片的に情報が提供されたり、提供内容が共有されていないことにより関わる職種チーム間の連携が行いづらい。

    デバイスが使われる疾患等の名称・概要

    がん、非がんの慢性疾患患者

    デバイスが使われる検査・手術・処置等

    診療経過・処方・治療計画・療養方針などがデジタルデバイスで、専門施設と地域の医療機関、介護福祉職で情報共有できることで連携と役割分担が円滑になることが期待される。

  • 超音波造影剤と超音波診断(治療)装置(ID:217)

    東京都帝京大学医学部附属病院

    東京都医師(19年以上)

    超音波は侵襲がなく広くがんの診断で利用される。血流を介して造影剤を病変に到達させたところで、超音波を照射することで腫瘍内血流分布や組織への取り込みを描出する超音波造影剤が利用されているが、半減期が短く使用する適応は限られ、治療への利用はなされていない。一方、転移しやすいがんに対し、有効な抗がん剤を送達する手段の開発が求められている。

    デバイスが使われる疾患等の名称・概要

    がん(肺がん、乳がんなど)の転移

    デバイスが使われる検査・手術・処置等

    造影剤に薬剤を封入する送達機構があれば、描出した腫瘍への高濃度の抗がん剤の投与が可能であり、これまで全身投与では困難であった局所(脳内、体腔内など)への高い治療効果が期待される。

  • 眼瞼重り付加インプラント(ID:228)

    東京都帝京大学医学部附属病院

    東京都医師(30年以上)

    顔面神経麻痺の患者においては閉瞼困難を呈し、疼痛や流涙が生じ日常生活に著しい不自由をきたす。治療として、重さ1.4g程度の金のプレートを上眼瞼に埋入することで重さの負荷をかけ起立時に閉瞼を可能にさせる方法がある。しかし金のプレートは特定保険医療材料ではないので健康保険が適用されない。保険適応を念頭に置いた金のプレートの作成、あるいはほかに適した材質のものの試作などで協力が頂きたい。

    デバイスが使われる疾患等の名称・概要

    顔面神経麻痺

    年間患者数

    [自院] 10人 [全国] 2,000人

    デバイスが使われる検査・手術・処置等

    顔面神経麻痺形成術

    年間件数

    [自院] 3件

  • 気管挿管補助具(ID:224)

    試作

    東京都帝京大学医学部附属病院

    東京都医師(29年以上)

    ビデオ喉頭鏡は視点を口腔内に位置させ声帯観察を容易にする。しかし気管挿管は直線的操作のため「声帯が見えても挿管できない」という問題が生じる。この問題を解決するための新たな気管挿管手技とそのための補助具が求められる。

    デバイスが使われる疾患等の名称・概要

    挿管困難症全般。特に、開口域が小さい、頸椎可動性が悪い、喉頭蓋を持ち上げにくい、ビデオ喉頭鏡の視点から声帯の距離が遠い、口腔内チューブ誘導路に腫瘍や易出血部がある、動揺歯などが良い適応となる。

    デバイスが使われる検査・手術・処置等

    既成のブジーは口腔外の視点から見える声帯に対して気管チューブを「直線的に誘導するための補助器具」であり、気管チューブの誘導に際し「直角に近く曲がる」ことを要求されるビデオ喉頭鏡での挿管には適さない。

  • 車いす乗車患者の体位修正補助器具(ID:210)

    東京都帝京大学医学部附属病院

    東京都医師(22年以上)

    四肢まひや認知症の患者は車いす乗車中に自分で体位を修正できない。そのため車椅子乗車中にその体位がズレ落ちてくると、仙骨部褥瘡を生じることがあるため、速やかに体位を直す必要がある。しかし、体位を直すのは重労働であり、特に在宅介護者にとっては大きな負担であり、補助器具の開発が求められる。

    年間患者数

    [自院] 20人 [全国] 100,000人

    年間件数

    [自院] 20件 [全国] 100,000件

  • 経椎弓根的椎体形成術用上終板挙上器械(ID:208)

    東京都帝京大学医学部附属病院

    東京都医師(22年以上)

    胸腰椎破裂骨折では上終板が損傷し椎体内に落ち込んでしまう。これを放置すると背部痛の原因となることが危惧される。この上終板を整復する器械は従来2つの形状のものがあるのみであり、より適した形状の器械の必要性を感じている。

    年間患者数

    [自院] 20人 [全国] 5,000人

    年間件数

    [自院] 20件 [全国] 5,000件

  • シーネ、ギプスに代わる短下肢装具(ID:223)

    東京都帝京大学医学部附属病院

    東京都医師(14年以上)

    アキレス腱断裂、足関節捻挫や骨折などの下肢外傷は非常に一般的な怪我であり、治療の第一歩は損傷部の「固定」である。固定にはシーネやギプスが本邦で使用されるが、清潔、交換、荷重などの点で患者、医療者の負担が多いことが問題である。それに対し、欧米で一般的に使用されるCast bootsと呼ばれる短下肢装具による固定はこれらの問題を解決する。安価かつ広く本邦で使用出来るデバイス開発が必要である。

    デバイスが使われる疾患等の名称・概要

    アキレス腱断裂、足関節捻挫や骨折などの下肢外傷、糖尿病足など

    年間患者数

    [自院] 400人

    デバイスが使われる検査・手術・処置等

    上記下肢外傷の保存治療、術前後の外固定。糖尿病足などの保護

    年間件数

    [自院] 200件

  • 鋼線刺入補助装置(ID:222)

    東京都帝京大学医学部附属病院

    東京都医師(13年以上)

    手・手指の骨折の整復のために経皮鋼線固定をするが、その際にK-wireを刺入する位置や角度を正確に確認することが難しい。これを解決するために、近年解像度が向上しているエコーを刺入の補助として使いたい。

    デバイスが使われる疾患等の名称・概要

    手と手指の骨折

    年間患者数

    [自院] 150人

    デバイスが使われる検査・手術・処置等

    非観血的鋼線固定術

    年間件数

    [自院] 100件