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慶應義塾大学病院
医師(16年以上)
従来、大腸癌の手術前に病変の位置を同定する目的として内視鏡で内腔側から刺青を行うことがあり、慣例的に墨汁が用いられている。また近年、腸管壁の中に内視鏡を侵入させ、筋層を切開する治療法も開発されているが、侵入した後の操作が盲目的となっている。そのためガイドとして用いることが可能な生体吸収性の刺青用液の開発が望まれる。
医師(10年以上)
内視鏡処置では、送水や高周波装置を作動させるためのフットスイッチが不可欠だが、踏み続けるうちにスイッチの位置がずれてしまうことによく遭遇する。現行でも、滑り止めのためのマットは存在するが、十分とは言えず、また排泄物や血液によって汚染してしまうことも多いため、使い捨て可能で安価な滑り止めマットまたはシートの開発が望まれる。
医師(21年以上)
バルーン内視鏡は通常の内視鏡よりもスコープ長が長いため、検査台にスコープを置いた状態で挿入する必要があるが、深鎮静のため下肢挙上を維持することが困難である。仰臥位で足を開いた状態で検査を行うこともあるが、下肢にスコープが接触し十分な操作ができない。深鎮静においてもスコープの操作スペースが確保でき、かつ患者が無理のない体勢を保持できるデバイスなどの開発が望まれる。
臨床検査技士(18年以上)
消化器内視鏡を用いた腫瘍切除手法の1つに、臓器管腔内を生理食塩液で満たし、専用ナイフで切除するUnderwater ESDという手技がある。臓器内の水分貯留過多という問題点があり、現状の解決策として内視鏡に接続する専用の持続吸引カテーテルを使用している。このデバイスは吸引機構の制限や状況により吸引機能が機能しない、器材価格が高いといった問題点があり、これを解決する新たなデバイス開発を目指している。
肩こりは有訴者率が高いが有効な治療がないのが現状である。原因は僧帽筋のコンパートメント症候群とも言われ、僧帽筋の筋膜を切開することが有効な可能性がある。小切開で僧帽筋の筋膜を切開することで症状緩和が見込まれる。
デバイスが使われる疾患等の名称・概要
年間患者数
デバイスが使われる検査・手術・処置等
医師(25年以上)
ガイドワイヤーを使用する中空ヘッドレススクリューは正確なスクリュー設置に極めて有用であるが、現在日本では最小のものでも直径2.5mmであり、手外科領域ではより細いもの(直径2mm以下)が求められる。小径スクリューを開発することで1本で固定していた部位にも2本挿入することができ、より多くの使用本数が見込まれる。
医師(20年以上)
THA(人工股関節置換術)においてレトラクターは必須のツールであるが少なからず筋損傷を生じる。デザイン・材質・コーティングなどにより筋損傷を軽減できるレトラクターがあれば手術がより低侵襲となる。
THA(人工股関節置換術)の術後の脚長差は患者の満足度に影響する。 術中に大腿骨上における1点の移動量、もしくは寛骨臼上の1点と大腿骨上の1点の距離の変化量を簡便に計測したい。
国立健康危機管理研究機構(旧:国立国際医療研究センター)
医師(19年以上)
医療機関におけるレジオネラ対策は現状冷却塔の定期調査や貯湯槽の清掃や温度管理以外には明文化されていないが、レジオネラ肺炎の発症リスクの高い対象が多く存在するため、昨今のレジオネラ症患者の増加と共に院内の対策強化が必要である。一方で、対策のコストや診断までのタイムラグ、対策に対するマンパワーの問題などが多く、それを解決する安価なフィルターの他、いくつかのデバイスを提案したい。
医療法人徳洲会湘南藤沢徳洲会病院
臨床工学技士
小腸内視鏡や大腸内視鏡では、2m近いスコープを使用することがある。処置や治療を行う際には、長いスコープの取り回しに苦労する場面がある。場合によっては、スコープを持つスタッフを配置する必要がある。スタッフがスコープを持つような役割を担える装置が必要である。
年間件数