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東京医科歯科大学(特定非営利活動法人日本歯科保存学会)
歯科医師
虫歯を除去したあとに詰める物、あるいは詰める物をサポートする外側の枠は人の手か、CAD/CAMによる切削加工が主流であるが、製作には長時間を費やし、高価なソフトと機械が必要である。切削加工にくらべ、DLPやLCD方式3Dプリンタは器材が安価であるが歯科への応用は少ない。そこで、安価で精度の高い3Dプリンタと詰め物やサポートの枠をデザインできるCADソフトを開発する。
日本歯科大学附属病院(公益社団法人日本口腔外科学会)
現在の歯科治療においては精密な治療が要求され、拡大鏡やマイクロスコープも積極的に導入されている。しかし狭い口腔内、特に奥歯や上顎の歯に関しては視野が限られ、それらの部位へのマイクロスコープ等の応用は困難であり、よりよい器材のニーズは高い。そのため、歯科診療に応用可能な簡便に使用できる、高拡大光学機器の開発が望まれる。
日本歯科大学(一般社団法人日本接着歯学会)
2016年に保険収載されたファイバーポストとコア用レジンによる支台築造は、歯根破折防止、審美性向上、アレルギー対応の面で有益である。しかし、再根管治療が必要となった症例の場合には切削除去が求められる。コア用レジンでは、歯質界面部用の鑑別性を高めた青色系レジンコア材が市販されているが、ファイバーポストは半透明の白色を呈する製品となっており、除去時には視覚による判別が難しく、切削感に頼らねばならない。
日本歯科大学(一般社団法人日本歯科麻酔学会)
歯科では、切削処置が多く唾液の飛散を伴い、呼吸器の入り口が治療対象であるため、COVID-19などの感染予防に際してはエアロゾル対策が極めて重要である。しかし一般には、フェイスシールドを用いて対応しているに過ぎない。一方、全ての患者の治療に、N95マスク等の防護キットを利用することも実際的とは言えない。本研究ではエアロゾルから医療スタッフを守ることを目的としたディスポーザブルフードを開発する。
東京都立小児総合医療センター
臨床工学技士(21年以上)
人工呼吸器の回路がベッド柵などに挟まれ破損する事例がよく発生する。回路を保護し防止するためのデバイスがあればよい。
デバイスが使われる疾患等の名称・概要
帝京大学医学部附属病院
看護師
夜間、入院患者さんの状態を確認するために看護師が定期的にラウンドを行うが、その際、ライトの明るさや物音で患者さんの安眠を妨げてしまうことがある。看護師の手元のみを照らし、かつ、両手が使えるなど、扱いやすいライトが必要である。
看護師は手指消毒用ハンドジェルをポケットに装着して携帯しているが、片側だけが重くなりバランスが悪く、肩が凝るなどの弊害がある。また、歩く際に容器が手にあたり打撲痕ができることもある。
その他医療スタッフ
現在流通している製品は3機種あるが、いずれも外寸が大きく高価である。また、1台で2人が同時使用ができるようになっているが、日本の化学療法は個人個人で行われており、実態にそぐわない。安価で、化学療法の前後も含め簡便に使用できるものが必要とされている。また、有害事象としては、末梢神経障害がしられ、施行中の冷却が効果的と言われている。冷却用の手袋、靴下が効果的。
医師
有茎・遊離皮弁挙上時など微小血管の結紮を頻回に要する手術では、手術時間の短縮・術者 の負担を減らす目的で、絹糸などを使った手結紮ではなくステンレス製の微小クリップを用いている。これらのクリップは生分解されないため永久的に遺残し、術後の痛みや感染源となる可能性がある。
関節鏡は四肢全ての関節手術で使用されており、現在の医療においては欠かせない医療機器となっている。実際の関節鏡手術では、光源コード、還流液、画像コードなど、使用するカメラに多くのコードが付属しており、設置に手間を要するのと同時に絡まったり術野から落ちてしまったりすることがある。このコードを1本でも減らすことができれば術者の手間が省け、手術時間の短縮と術中トラブルの防止につながると考える。