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千葉大学医学部附属病院
臨床工学技士
内視鏡検査/治療時に使用する体位保持器材はリユース品であり、ビニールや防水シーツで包んで使用している。交換の手間や、接触感染など汚染のリスクを考慮しディスポーザブル化を望んでいます。
医師
正確な操作が要求される手術中、特に腹腔鏡手術において両手に手術器機を持ち両手が離せない状況の指導医がモニターを見ながら指示する「ここ」「そこ」が正確に伝わらない。また教育を受けた若手の医師も後から手術を振り返ったときに、「ここ」「そこ」が「どこ?」だったのか不明確なまま過ぎてしまう。指で画面を指さなくとも「ここ」「そこ」が正確に伝わり、それが記録される装置があれば、手術や教育の質が画期的に向上する
内視鏡検査時に病変より一部組織を採取するために生検鉗子を用いる。しかし、その組織を鉗子から取り外し、病理標本ケースに移す際に時間を要することがある。組織の有無や大きさが迅速に判断できることが一つである。また組織を外すために攝子(ピンセット)や楊枝を使用しているがなかなか外れない、または意図せず外れた場面に遭遇する。生検後に組織を確実かつ迅速にケース内へ移せるような機構が求められる。
内視鏡検査は術者と介助者の2者で行われていることが一般的である。検査中に両者の手指は当然汚染されている。そこで検査中に病変の状態や患者の状況など簡単な記録をしたい時には、現状として介助者が手袋を外してメモ用紙に記載している。同一患者に数回の記録が必要であればその都度手袋を消費することになる。両手が塞がれた状況でも、簡単な記録が残せる装置が求められる。
消化器内視鏡検査中に対象物の組織を採取することは頻繁にある。その際に、スコープを対象物に近づけて生検鉗子を先端から出すが、位置関係で生検ができない場合がる。特にスコープのアングルを最大限にかけて(曲げて)もまだアングルが不十分であるときにみられる。スコープを長期間使用して、アングルワイヤーが緩くなった状態で使用している施設も多くみられることから、鉗子の改良が求められる。
現在、経口消化器内視鏡検査の際にマウスピース(猿ぐつわ)は必須である。この目的は歯牙でスコープを噛んで損傷しないようにとのことだけである。Covid19が蔓延した現状では、検査時の患者からの飛沫感染を予防する目的も兼ね備えた形にすることが重要と考えた。マウスピースの改良だけにとらわれず、新規アイテムの開発としてもよい。口だけではなく、鼻孔までもカバーする必要性が求められる。
小児、高齢者に多い異物の誤飲に対して内視鏡的摘出は頻繁に行われる処置である。現状は、既存の消化管病変に対する内視鏡処置器具を応用して摘出処置を行っている。例えば、把持鉗子、ポリープ切除スネア、回収ネット、オーバーチューブなどである。しかし、異物の大きさが大きい場合や、長い形状、さらには鋭利な形体においては摘出困難となり、手術を選択せざるを得ない。そこで、異物摘出に特化したデバイス開発を考えた。
看護師
透析患者のシャントが手術の体位固定による圧迫でつぶれることがないよう、独自で作成したアクリル製保護カバーを使用している。しかし外力による圧迫からシャントを守るため大きく頑丈な構造である。術者の邪魔になることが多く、硬い素材はシャント部位以外に接触すると皮膚障害や神経損傷を招く。シャント保護機能はそのままで、患者の他の部位に接触しても優しい素材で、医療者の操作の邪魔にならない保護カバーが望まれている
マイクロビーズを用いた陰圧型体位固定具は手術室に欠かせない用具の一つであるが、陰圧形成前に処置を行うと患者の自重で内部のビーズに偏りが生じる。偏りの修正には多くの時間と労力を要し、不十分だと術後の皮膚障害や神経損傷のリスクが高くなる。また素材が冷えやすく蒸れやすいため術中の体温管理に難渋している。内部ビーズの偏りが少なく、通気性・吸水性の高い表面素材の体位固定具が強く望まれている。
現状の電子カルテシステムでは、診療録を中心的に扱うように作られているため、診療録ではない患者支援に関する情報は電子カルテの中の様々な場所に散らばっており、一元化できていない。また、多職種での管理もしづらい。コストが高く業務フローの変更に応じた細かく柔軟に改修できない。業務フローが見えないため医師の権限委譲も進まない。柔軟な運用をするとなると結局紙になってしまい、電子情報が蓄積されていかない。