第1期 医療機器開発海外展開人材育成プログラム活動レポート

開会式

日時 平成29年8月23日(水)18時30分~19時30分
内容 開会挨拶(NCGM 大西院長、東京都)
プログラムの概要の説明
受講生による自己紹介
次回までの取り組み内容の確認

第1回 講義「ベトナムの保健医療の実態を学ぶ」

日時 平成29年9月13日(水)10時~12時
講師 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 明石氏、杉浦氏
内容 講義では、ベトナムの公立の医療機関が、所管する行政機関によって中央、省、郡、コミューンといった4種類に分類されること、その分類に応じて保健医療サービスレベルに違いがあることなど、ベトナムの医療制度を学びました。最近のベトナムの疾病構造に言及しながらベトナムにおける医療機器開発に係るニーズ、日本の企業が参入する際の課題など、講師の先生方と受講生との間で活発な意見交換がおこなわれました。

第1回 講義「ベトナムの保健医療の実態を学ぶ」

第2回 見学実習「ICLS(二次心肺蘇生法)」

日時 平成29年9月16日(土)8時45分~15時45分
講師 国立国際医療研究センター 救急科 小林氏
内容 実習見学では、NCGMの医療スタッフが受講されるICLSの講座に参加しました。人型模型を用いた救命処置の実演を見学し、AEDの使用方法、マスク換気の方法、除細動器や投薬による救命処置の方法を学びました。見学実習を通じて、救命処置で使用されている装置の課題についても意見交換がおこなわれました。

第2回 見学実習「ICLS(二次心肺蘇生法)」

第3回 見学「ER、救急センター」

日時 平成29年9月20日(水)17時~19時
講師 国立国際医療研究センター 救急科 小林氏
内容 見学では、医療スタッフの体制、施設の設計コンセプト、使用している機器(血液検査機器、搬送用ベッドなど)について説明を受けました。講師の先生と受講生との間では、ER、救急センターで必要される医療機器開発ニーズについて情報交換がおこなわれました。

第3回 見学「ER、救急センター」

第4回 講義「モンゴルの保健医療の実態を学ぶ」

日時 平成29年9月28日(木)8時30分~10時
講師 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 小原氏
(明石氏、杉浦氏が冒頭同席)
内容 講義では、モンゴルの医療スタッフ、医療施設に関する量的、質的な実情を学びました。高度医療を提供できる三次医療施設は首都のウランバートル市のみであり、二次医療施設、一次医療施設は医療サービスの質の向上が課題となっています。こうした背景には、政情不安、経済の低迷、ウランバートルへの人口の集中などがあります。また、モンゴル国内では大気汚染による循環器疾患、呼吸器感染症、食生活等の変化による生活習慣病の増加が問題となっているなど、これまで知ることのなかったモンゴルの実態を講師の先生から聞くことができ、受講生にとって大変有意義な時間でした。

第4回 講義「モンゴルの保健医療の実態を学ぶ」

第5回 見学「内視鏡」

日時 平成29年10月3日(火)15時?16時30分
講師 国立国際医療研究センター 消化器内科 秋山氏
内容 見学では、内視鏡室で使用されているビデオスコープの種類や使用方法の説明を受けました。超音波ビデオスコープやカプセル内視鏡の登場により、検査できる範囲が飛躍的に広がるなど、技術革新による検査の発展について学びました。こうした医療機器にはまだ高度化の余地があるとともに、その普及にも課題があることを知りました。

第5回 見学「内視鏡」

中間報告会

日時 平成29年10月6日(金)17時30分?18時45分
内容 全体スケジュール
中間報告会までの取組内容
  • 海外の医療の現状を学ぶ
  • 見学
  • 臨床現場見学
  • 受講生の所感
  • ディスカッション

中間報告会

資料 中間報告書

第6回 見学「医療機器管理室」

日時 平成29年10月10日(火)13時?15時
講師 国立国際医療研究センター 医療機器管理室 深谷氏
内容 講義では、医療機器の法規制や安全管理、NCGM内での医療機器のライフサイクル(購入、運用、管理、廃棄)、海外(主にベトナム)での医療機器管理の実態を学びました。医療機器の海外展開にあたっては、 製品の仕様、価格のほか、導入時の医療スタッフへの教育、故障時の対応などソフト面でのサービスの充実が課題であることを知りました。
臨床工学技士の立場からみる海外での医療機器管理の実態は受講生にとって多くの気づきがありました。

第6回

第7回 見学実習「BLS 一次救命処置」

日時 平成29年10月25日(水)17時30分?19時
講師 国立国際医療研究センター 救急科 小林氏
内容 実習見学では、NCGMの医療スタッフが受講されるBLSの講座に参加し、急に倒れた人に対して、その場に居合わせた人が、救急隊などに引き継ぐまでの間におこなうことを学びました。応急手当の模擬練習では、人体模型、AED、マスクといった救命トレーニング機器が使用されていました。BLSの講座は日本版の蘇生ガイドラインに基づいておこなわれており、その内容は各国の医療事情に応じて異なることを知りました。

第6回

第8回 見学「CVC 中心静脈カテーテル」

日時 平成29年11月1日(水)18時30分?19時30分
講師 国立国際医療研究センター 鏡視下手術領域外科 徳原氏
内容 見学ではスキルアップラボの目的、設置されている機器類の用途、活用状況について学びました。特に人体への侵襲性の高い機器類については医療安全の観点から、まずはシミュレーションで学ぶことを重要視されているそうです。
スキルアップラボでは様々な機器類が取り揃えられており、医師が自由に使えるようになっています。また、ベテラン医師が定期的に講習会を開催し、院内での教育に積極的に取り組んでいることを知りました。

第8回 見学「CVC 中心静脈カテーテル」

第9回 見学「心臓カテーテル」

日時 平成29年11月10日(金)15時30分?16時45分
講師 国立国際医療研究センター 循環器内科 原氏
内容 アンギオ室及び治療で使われている機器類を見学しました。
循環器内科の治療の変遷と最近の動向を学ぶとともに、治療で使用されている機器類の多くが外資系企業の製品であることを知りました。
循環器内科は機器類の発展とともに、治療の方法が飛躍的に進んだ領域であり、改めて医療機器の果たす役割の重要性を学びました。

第9回 見学「心臓カテーテル

最終報告会

日時 平成29年12月13日(水)12時00分~13時00分
内容 全体スケジュール
最終報告会までの取組内容
  • 講義「海外の医療の現状を学ぶ」:ベトナム、モンゴル
  • 見学:二次心肺蘇生法、一次救命処置トレーニング、中心静脈カテーテルトレーニング
  • 臨床現場見学:ER救急センター、内視鏡、医療機器管理室、心臓カテーテル室
  • 受講生の所感、今後の抱負

第1期 最終報告会

資料 最終報告書