2018年度 成果・実績報告

株式会社スリープシステム研究所

睡眠測定システム|www.splco.net

センシング技術で睡眠の質を計測−−納得できれば眠れなくても安心できる

自分の睡眠を測定したい――。こうした思いからスリープシステム研究所は2008年に誕生した。化粧品や寝具メーカーなどと睡眠に関する製品の開発を手がける同社。中でも、布団の下に敷くだけで眠りの状態を把握する「睡眠測定スリープモニタ」の開発は大詰めを迎える。大きな特徴は無拘束で眠りを計測できる点にある。2017年に東京都中小企業振興公社の「医療機器産業参入促進助成事業助成金」を獲得し、4年計画で医療機関と連携しながら機能追加や精度向上。世界で初めての無拘束で計測できる睡眠評価装置(第2種管理医療機器:クラスⅡ)の承認を目指している。代表取締役の根本新さんに起業してからこれまでの開発の経緯を聞いた。

代表取締役社長の根本氏 代表取締役社長の根本氏

株式会社ニッケン

企画・デザイン・設計・生産|www.nkn-co.jp

知育玩具からゲームマシン「こんなことできないか?」

ニッケンは、知育玩具、ゲームマシン、フィギュアなどの企画から生産までを請け負うOEM企業。クライアントの「こんなことできないか?」というニーズは、知的好奇心を高める知育教材についてのものから、遊び心をくすぐるものまで実に幅広い。同社はただデザイン性を追求するのではなく、科学的根拠や消費者動向などの裏付けを基に企画提案する。新しい分野への参入には積極的で、医療や福祉関係にも数年前から取り組んでいる。初の自社ブランドとして、車いすに座ったまま遊べる「鬼たいじ」試作開発した。医療・福祉分野での挑戦についてニッケンで営業本部 企画開発課 企画営業マネージャーを務める海老沼隆さんに話を聞いた。

自社ブランドの開発品 鬼たいじ 自社ブランドの開発品 鬼たいじ

株式会社フジタ医科器械

生体情報モニター|www.fujitaika.co.jp

鋼製小物から医療デバイスへ

1972年に文京区本郷で創業したフジタ医科器械は、脳神経外科医のゴッドハンドである福島孝徳教授の手技を鉗子などの鋼製小物で支えてきた。そのほとんどが職人によるハンドメイドだ。職人の高齢化問題に直面し、2014年からは鋼製小物にこだわらず、医工連携のスキームを使って脳神経外科以外の製品開発を模索しはじめた。2017年に「医療機器産業参入促進助成事業助成金」を受け、目下、首都直下型災害を想定した可搬型医療機器として「災害医療に対応するスマートフォン型生体情報モニター」の開発に取り組む。国立国際医療研究センターの救急科からの相談を受け、ものづくり企業と連携して開発する。

医工連携で開発した生体情報モニターの画像 医工連携で開発した生体情報モニター

株式会社ユーワークス

システム開発|www.youworks.jp

距離が近いからこそ気兼ねなく共同開発ができる

「YOUWORKS」という社名ロゴがあしらわれた紺色のジャケット。東京都医工連携HUB機構が開催するイベントでよく見かける。文京区湯島に拠点を設け、近隣の医療機器メーカーからソフトウェア開発の受託や医工連携に積極的なユーワークスのものだ。同社は2001年に筑波大学OBが仲間とともに立ち上げた企業。創業の地は茨城県つくば市で、研究機関向けにバイオイメージングや、顕微鏡関係の画像解析などの特殊なソフトウェアを開発してきた。医療に参入したのは、これらのソフトウェアと医療に技術的に近いことが第一の理由ではない。実は“採用難”がきっかけだったという。 “風が吹けば桶屋が儲かる”と言わんばかりの同社代表取締役社長 吉本英治さんに話を聞いた。

フジタ医科器械と共同開発した生体情報モニター フジタ医科器械と共同開発した
生体情報モニター