東京都

東京都医工連携HUB機構

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東邦大学 大森病院
乳腺・内分泌外科
腫瘍マーカー検出装置
エクソソームに代表されるsEVsは、がんLiquid Biopsyの優れたリソースである。がん患者末梢血試料からsEVsを簡便に濃縮する方法を開発した。sEVs表面抗原により腫瘍マーカーのエビデンスレベルの向上を図りたい。がん患者末梢血試料からがん細胞由来sEVsを発現する核酸のPCRを検出シグナルとする腫瘍マーカーを開発したうえで、sEVs濃縮とPCRを同一装置で測定可能な装置の開発を目指す。
東邦大学
免疫学講座
自己免疫障害臓器反応性 T細胞の同定装置
自己免疫疾患は、免疫系が自己組織を攻撃対象としてしまい、その組織を傷害する難治性疾患である。その根治的治療法の開発には病原性T細胞を無効化する新たな治療戦略が切望されている。本技術により、自己免疫疾患モデルマウスを用いて、病原性T細胞由来ハイブリドーマクローンを同定することが可能となった。この技術は、オルガノイドを用いることにより、ヒトの自己免疫疾患解明への手段ともなり得る。
北里大学病院
病院病理部
重層標本アレイシートを作製する機器
病理組織標本を使用した精度管理用の標準物質の入手は困難を極め、精度管理をしていない、または、各施設で製作・管理している。加えて従来法で得られる標本は、面積が広く検体と同一に検査を進めることができない。省スペース化した多種標本の提供は、検体と同一のプレパラートに配置が可能であり精度管理ばかりかコストも半減する。安定供給と簡便な提供を目指している。
慶應義塾大学
看護医療学部
在宅ケアのための摘便練習シミュレータ
摘便は、主に在宅ケアで行われる重要なケアです。痛みや羞恥心を伴うため熟練した手技が求められますが、トレーニング環境は不十分です。我々が開発した摘便練習シミュレータは、摘便手技を取得するために必要なインタラクションを実装しており、看護での新たなソフトロボティクス・画像処理技術の応用可能性を提示します。
慶應義塾大学
形成外科学
光超音波イメージングによるリンパ管の描出
リンパ浮腫の診断や治療にはリンパ管を描出することが大切ですが、リンパ管は無色透明かつ細いため観察が非常に困難です。本研究では、光超音波イメージングという技術を用いて、今までの画像診断装置より詳細にリンパ管を描出し、リンパ浮腫の診断と治療に役立てる臨床応用についてご紹介します。
慶應義塾大学
医学部化学教室
医療用UFB水製造装置
医薬品には凝集性や水への不溶性で開発が困難なものもあります。我々は、物理学的・化学的な両面から高濃度UFB水が凝集抑制すると推測される結果を得ました。まず、このUFB水を用いたDDS創薬を目指します。さらに、他の医療用途への活用に展開します。現在、医療用のUFB水は市販されていません。医療用UFB水の装置製造・販売を事業化し、医療分野におけるプラットフォーム技術に発展させたいです。
慶應義塾大学
生命情報学科
不溶性の色素を溶かすタンパク質設計
疎水性の色素化合物を均一に分散させるには有機溶媒を用いる必要があります。これを克服するため、水中でこれらの化合物を溶かす分子の設計を行いました。タンパク質をベースに開発した素材ですので、環境調和性も高い材料です。
慶應義塾大学
応用化学科
抗体精製カラム
抗体医薬品の市場規模が拡大する一方で、薬価が高いことが問題となっています。製造コストのうち精製コストが占める割合が大きくなっています。抗体精製に利用されるプロテインAのペプチド構造を模倣した合成高分子による安価なカラム充填剤を開発しました。
慶應義塾大学
システムデザイン工学科
モーションコピーロボットハンド
本技術は,人間の手指動作を抽出・保存し、「いつでも・どこでも」再現することを可能にするロボットハンドとその制御の複合技術です。本技術により、接触を含む動作のティーチングの容易化や、実行タスクの複雑化など、ロボットの活躍の場が広がります。
国立がん研究センター中央病院
放射線診断科
血管内治療後安静保持時の腰痛防止デバイス
大腿動脈からの血管内治療後には、4時間前後のベッド上安静が必要とされる。この間、患者さんは体動が制限されるため、腰痛を訴えることが多く、治療そのものよりも術後安静の方がつらいという意見もしばしばきかれる。