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昭和大学病院
臨床工学技士
人工呼吸器回路を保持するアームが、数年使用すると回路を支えられずに、折れてしまったり、関節の数が少なく、思うようなところで保持できずに挿管チューブが抜けそうになる事例が発生する。
国立がん研究センター東病院
医師
緩和医療において重要なオピオイドは、麻薬となるため投薬管理が重要である。しかし、現在のところオピオイドの内服/点滴時間や容量、呼吸数モニタリング等 がしっかりと管理できるところまでは至っていない。 そこで内服や点滴などの投薬履歴等を残し、呼吸数などのモニタリングができるシステムを構築し患者さんの疼痛管理、オピオイド製剤の管理ができるようなシステムを構築したい。
手術中に子宮の位置を調整するマニピュレータ操作のために、現状では医師1人がついている必要があり、執刀医の指示によりマニピュレータの向きを変えるが、助手からはモニターがミラーイメージとなるため、操作がし辛い。また、腹腔鏡だと術者がサポートできるが、手術支援ロボットだと手が届かず、離れた場所から口頭指示で行っているが、なかなか思うような形で固定できないという現状がある。
現在、患者さんの負担をできる限り少なくするため内視鏡手術が主流になっている。 胸腔内で手術を行うワーキングスペースを作るため、虚脱させた肺を圧排している。 体表の切開箇所を増やすことなく、胸腔内の肺を容易に展開するための器具を開発をしたいと考えている。
手術体位は診療科によって様々で、体位変換の際、患者は麻酔の影響で無意識で筋肉が弛緩した危険な状態にある。しかし、体位変換に参加する麻酔科医、看護師は女性が多く、患者の状態に注意しながら、人力で体位変換を行っている。患者の体格によっては体位変換は困難な場合があり、少ない人数でも安全に体位変換が行える機器が必要である。
少し深いところにミクロレベルで残ったがん細胞は、大腸カメラとMRIでカバーできないため、表面から2mmくらいにある大きさ1mmのがん細胞を客観的に発見できるデバイスがほしい。
看護師
看護師の離職理由として、職場に求められる能力とのギャップや、現場での教育環境などが理由として挙がっている(厚生労働省)当院でもせん妄や認知症への対応、急変や患者家族への接遇などで悩む新人看護師は多く、研修や参考書などで学習しても、実際に上手く対応できていない現状がある。映像を用いた学習も進んでいるが、よりリアルに疑似体験、または経験者の追体験ができるようなシステムがあれば実践に生かせる
既存のベッドは、ベッドボード側にブレーキがないため、手術室で麻酔科医がいる位置からブレーキ操作ができない。そのため、意思疎通がうまくいかないと、患者転落事故につながる可能性もあるため、ヘッドボード側からブレーキをコントロールできるシステムが求められている。
昭和大学横浜市北部病院
人工呼吸器を使用中、医療ガスを加温加湿する必要がある。そのために、加温加湿器を用いるが、精製水ボトルから給水し、空になったら交換する必要がある。空の状態で加温を続けると、いずれ加温加湿器の高温でアラーム鳴るが、その間加湿不足になる危険性がある。また、加温加湿は室温や呼吸器条件で変化するため、精製水の使用量が把握しづらく、気づいたら空になっていることがしばしば起こる。
昭和大学
歯科医師
歯科治療では、超音波振動させた部材を歯に当てることで歯垢や歯石を除去するが、細菌の菌体レベルでの除去はできていない。そこで、我々はインプラント周囲炎患者の歯垢除去を目的に流水に超音波振動をのせることで、ミクロなレベルで微生物除去が可能で洗浄効果の高い、流水式超音波口腔清掃器の開発を行ってきた。基本的な特許は国内外で成立し、現在はPMDAへの申請を視野に製造販売業の医療機器メーカーを探している。
国立国際医療研究センター
医師(20年以上)
COVID-19の重症症例管理においては人工呼吸器が必要とする症例を経験した。 このような症例は人工呼吸器管理やECMO管理が必要となる。 もし、心電図の自動解析のように、人工呼吸器のグラフィックパターンをAIを用いて解析が可能で、今起こっているトラブルに対してアラートを発しつつ、どのような対応法が良いかを提示できるようなシステム構築ができれば、若手医師の教育にも応用でき非常に有効と考える。
重症患者ではベッドで寝たきり状況となり、重力効果で背側の換気が悪くなり、またそのような換気が悪いところに血流が多く還流することで、酸素化がより悪化する。 このような不適切な換気と血流を改善させるべく、これらをモニタリングしディバイスがあると有効である。 最近では一般X線撮影装置を用いて動画を撮影できるデジタルX線動画撮影システムが開発されておりこれらの応用が期待される。
医師(16年以上)
子宮頸管は子宮の外と内腔をつなぐ、長さ3cm径数mmの、月経血や精子が通過するに不可欠の構造である。子宮頸部円錐切除術後に狭窄し、月経血貯留や細胞診採取不能を来すことが以前から問題とされ、他のカテーテルを留置しても抜けてしまうなど、その予防法は確立していない。また高齢化社会では、加齢による狭窄から、しばしば子宮留膿症による骨盤感染を来たし、施設などで治療に難渋する。これらの解決を目指す。
デバイスが使われる疾患等の名称・概要
年間患者数
デバイスが使われる検査・手術・処置等
年間件数
日本の子宮がん検診受診率は20-30%ほど、諸外国と比較して大きく遅れをとっている。原因は様々だが、産婦人科の診察は、少なからず痛みを伴うため苦手な人も多く、受診を控える要因のひとつと考えられる。それによらずとも、痛みが軽減される工夫は重要であり、痛みの少ない腟鏡が実現すれば、多くのニーズが期待され、検診受診率の向上にも寄与する可能性がある。
現在、外国人診療の時には、対面通訳や遠隔通訳(電話通訳・オンラインによるビデオ通訳)が行われており、医療通訳を必要とする場所に看護師がデバイスを運びその場に同席し設定している。昨今、コロナなどの感染症の診察も増え、人が同席しないでも可能な体制を模索している。ロボットを呼ぶと必要な場所にロボットが向かい、医療通訳や翻訳(問診票等)を行うことで、外国人診療がスムーズに行うことができる。
児童精神科領域において、専門医と専門機関の少なさは大きな課題である。一方で、児童虐待や不登校、子どもの自殺などのニードは極めて高くなっている。専門機関と地域の医療機関・児童福祉機関を繋ぐネットワークシステムと診断・治療アルゴリズムに関する自然言語処理アプリケーションの作成が、それらの問題解決の一助となる可能性がある。
国立健康危機管理研究機構(旧:国立国際医療研究センター)
医師(21年以上)
標準的な乳癌手術術式として乳房部分切除があるが、病変とその周囲の性状乳腺組織を正確に切除することが必要なため、執刀前に色素を用いたマーキングをする必要がある。現在、それ専用の色素はなく、厳密に言うと薬剤の適応外使用を行っているのが現状である。適応外使用も問題であるが、その都度、アンプルを開ける、薬剤を混ぜ合わせるなどの作業も発生するため、安全面や手間の問題も生じうる。
日本大学医学部附属板橋病院
吸入治療を要する高齢患者が増加するなか、吸入補助具(スペーサー)を使った吸入指導に診療報酬加算が可能となった。高齢者が使いやすいスペーサーが求められている。弱い握力でかつ吸入力の弱い高齢者でも一人で吸入できるスペーサーのアイデアを実現することで、患者のみならず、介護者の負担も軽減できる。
吸入薬を効果的に使用するために口腔内を広く開けて、吸入を行うことが推奨されている。そのためには舌を十分下げた形で吸入を行う指導を行っているが、患者によっては理解が難しく、困難な場合がある。そのため,適切なポジションに舌を誘導することができるマウスピースを考案した。
喘息患者は呼吸状態を自宅で簡易に測定できるピークフローメータを使って、喘息日誌を記録する。コロナ感染拡大の中、受診の必要性を判断するツールとしてピークフローメーターの使用拡大が期待されている。スマートフォンアプリへの記録を行っている患者は増加しているが、スマートフォンに連動して記録の残せるピークフローメーターは国内にはない。
医師(28年以上)
経口摂取不能の症例に、経管や経腸栄養を行うが、自身で行うときは、輸液チューブに類似したルートを使用し、調整はローラーを用いている。高齢者には、投与量の設定が困難であったり、握力がないのでローラを回して調整することでさえ苦労している。
病院内において使用する車いすには様々な改良すべき点があるが,そのなかで最も大きな課題が乗り降りしにくいことであると思われる。今回その課題を解決したい。 歩行障害のある患者さんが対象となるのでスケールメリットは大きいと思われる。実現すれば病院側にもメリットがある。
帝京大学医学部附属病院
その他医療スタッフ
現在流通している製品は3機種あるが、いずれも外寸が大きく高価である。また、1台で2人が同時使用ができるようになっているが、日本の化学療法は個人個人で行われており、実態にそぐわない。安価で、化学療法の前後も含め簡便に使用できるものが必要とされている。また、有害事象としては、末梢神経障害がしられ、施行中の冷却が効果的と言われている。冷却用の手袋、靴下が効果的。
有茎・遊離皮弁挙上時など微小血管の結紮を頻回に要する手術では、手術時間の短縮・術者 の負担を減らす目的で、絹糸などを使った手結紮ではなくステンレス製の微小クリップを用いている。これらのクリップは生分解されないため永久的に遺残し、術後の痛みや感染源となる可能性がある。
関節鏡は四肢全ての関節手術で使用されており、現在の医療においては欠かせない医療機器となっている。実際の関節鏡手術では、光源コード、還流液、画像コードなど、使用するカメラに多くのコードが付属しており、設置に手間を要するのと同時に絡まったり術野から落ちてしまったりすることがある。このコードを1本でも減らすことができれば術者の手間が省け、手術時間の短縮と術中トラブルの防止につながると考える。
四肢関節術後の腫脹は関節の拘縮や疼痛の原因となるために、術野の冷却を行う。徹底した冷却を行うために、一般的には氷枕やアイスノンを用いるが、すぐ溶けてしまうために頻回の交換を要する。持続的に冷却した還流液を流して創部を冷却するクーリングシステムが開発され、一部の医療施設で使用されているが、機器が大きく高価であり、改善の余地が大きい。安価で取り扱いの容易な装置があれば多くの施設で使用できる。
外傷後や手術後に生じた骨感染の治療では、感染した骨を完全に除去する必要がある。その結果の生じた骨欠損の再建は難渋することが多く、現在は骨盤から採取した自家骨と顆粒状の人工骨とを混合して骨欠損部に移植している。しかし骨欠損が大きくなると、移植した骨が骨欠損部内で偏在し部分的に骨形成されてしまう問題がある。初めから骨欠損の形状に合わせた3D人工骨を移植できれば、全周性の骨形成を得られる可能性がある。
手術で骨を扱う診療科において、ドリルの使用中に対象の骨を貫いてドリル先端が対側の軟部組織を損傷することがある。筋肉や脂肪組織の損傷であれば影響は少ないが、神経や血管を損傷すると患者に重大な合併症を生じる危険性がある。術者のマニュアルでの操作だけでは適切にドリルを止める事は難しく、安全性を高めるための工夫として、例えば圧センサーによる自動ストッパー付きのドリルを提案する。
四肢骨折に対して適切にギプス固定を行う事は、実は難しい。固定が緩すぎれば骨折部がずれて不要な手術にいたり、きつ過ぎれば血流障害や神経障害、皮膚障害など重大な合併症を生じる危険性があり、これらは担当医の技量によるところが大きい。誰が行なっても安全で適切なギプス固定ができるように、ギプスを巻いてから固まるまでの間に目的の部位を全体的に均一に適切な圧迫をかけられるような陰圧圧迫装置を提案する。
夜間、入院患者さんの状態を確認するために看護師が定期的にラウンドを行うが、その際、ライトの明るさや物音で患者さんの安眠を妨げてしまうことがある。看護師の手元のみを照らし、かつ、両手が使えるなど、扱いやすいライトが必要である。
看護師は手指消毒用ハンドジェルをポケットに装着して携帯しているが、片側だけが重くなりバランスが悪く、肩が凝るなどの弊害がある。また、歩く際に容器が手にあたり打撲痕ができることもある。
東京都立小児総合医療センター
臨床工学技士(21年以上)
人工呼吸器の回路がベッド柵などに挟まれ破損する事例がよく発生する。回路を保護し防止するためのデバイスがあればよい。
日本歯科大学(一般社団法人日本歯科麻酔学会)
歯科では、切削処置が多く唾液の飛散を伴い、呼吸器の入り口が治療対象であるため、COVID-19などの感染予防に際してはエアロゾル対策が極めて重要である。しかし一般には、フェイスシールドを用いて対応しているに過ぎない。一方、全ての患者の治療に、N95マスク等の防護キットを利用することも実際的とは言えない。本研究ではエアロゾルから医療スタッフを守ることを目的としたディスポーザブルフードを開発する。
日本歯科大学(一般社団法人日本接着歯学会)
2016年に保険収載されたファイバーポストとコア用レジンによる支台築造は、歯根破折防止、審美性向上、アレルギー対応の面で有益である。しかし、再根管治療が必要となった症例の場合には切削除去が求められる。コア用レジンでは、歯質界面部用の鑑別性を高めた青色系レジンコア材が市販されているが、ファイバーポストは半透明の白色を呈する製品となっており、除去時には視覚による判別が難しく、切削感に頼らねばならない。
日本歯科大学附属病院(公益社団法人日本口腔外科学会)
現在の歯科治療においては精密な治療が要求され、拡大鏡やマイクロスコープも積極的に導入されている。しかし狭い口腔内、特に奥歯や上顎の歯に関しては視野が限られ、それらの部位へのマイクロスコープ等の応用は困難であり、よりよい器材のニーズは高い。そのため、歯科診療に応用可能な簡便に使用できる、高拡大光学機器の開発が望まれる。
東京医科歯科大学(特定非営利活動法人日本歯科保存学会)
虫歯を除去したあとに詰める物、あるいは詰める物をサポートする外側の枠は人の手か、CAD/CAMによる切削加工が主流であるが、製作には長時間を費やし、高価なソフトと機械が必要である。切削加工にくらべ、DLPやLCD方式3Dプリンタは器材が安価であるが歯科への応用は少ない。そこで、安価で精度の高い3Dプリンタと詰め物やサポートの枠をデザインできるCADソフトを開発する。
社会医療法人財団白十字会 佐世保中央病院
COVID-19などの飛沫感染患者を受け入れる医療機関では、陰圧室で患者管理を行うが、搬送時や臨床業務で医療スタッフにウイルスが飛沫する可能性が高く、完全にウイルスを遮断することは難しい。また、地域や臨床機関によっては装置自体の確保が難しい状況がある。飛沫感染防止の為、簡易的に陰圧が保て、安全に医療が行えるシステムが必要である。ポリ袋製造や加工、空気清浄設備が得意な企業を求めます。
聖隷三方原病院
在宅人工呼吸器の患者向け取り扱い説明書は、文字や略図が多く、患者や家族には解りにくい部分がある。装置メーカーの営業担当者や臨床工学技士が写真を撮り、修正を加え資料を作成している。装置メーカーの資料が不十分で、2度3度資料作成することは、時間と人件費の無駄である。また、外国人向け資料は、装置メーカーが作成していないので、外国人の患者への説明に問題がある。出版関係、ソフト開発関連企業を求めています。
医療法人松田グループ 美しが丘クリニック
透析施設では、透析液製造・供給配管や透析装置配管は、酢酸および次亜塩素酸等の薬液で毎日洗浄する。薬液は、透析液製造・供給装置がある部屋に専用タンク(50L)に入れて別々に保管している。専用タンク配置の都合上、多くの施設で隣同士に置かれている。薬液を誤って混合した時や地震で専用タンクが転倒した場合、有毒な塩素ガスが発生し、医療スタッフに重篤な危険を及ぼす。医療機器開発企業・配管企業を求めています。
日本歯科大学附属病院(一般社団法人日本有病者歯科医療学会)
歯科治療中の急変対応は時に生命を脅かすことになるため、迅速な判断と処置が肝要である。「反応なし・脈なし・呼吸なし」では胸骨圧迫・人工呼吸・AEDという対応がかなり浸透している。しかし意識がある状態での急変に対してはその兆候を直感的に察知することは困難で,また知識を学ぶだけで身につくものではない。身体症状から対応を助言できるシステムがあれば不測の事態を免れることができるのではないかと考えている。
four dimensions dental craft(一般社団法人日本歯科技工学会)
回転するジスク部と対象物である石膏模型の距離感が判断しづらいと唇側面を削ってしまうことがある。回転する切削工具としては作業部の光量が足りないため,手指まで削ってしまう事故を誘発しやすい。モデルトリマー開口部の操作性を改善し,無用の事故を防止するためには,装置の一部を改良する必要がある。
日本大学病院
血液浄化療法は、針や血管に留置したカテーテルを体外循環回路に接続し、装置を用いて血液を体外に取り出し、浄化した血液を体内に戻す治療法である。大地震の際は、抜針や回路離断による出血リスクが想定しうる。大地震時で大きな揺れの中での緊急離脱は難しい。安全な緊急離脱を行えるデバイスが必要である。塩ビ加工技術をもつ企業を求めています。
国立大学法人東京医科歯科大学医学部附属病院
空気加圧による高気圧酸素治療では、高気圧環境下でリザーバ付酸素マスクによる純酸素吸入が行われる。1回吸気量の多く(理想的には全て)が配管からの乾燥酸素であるため、加湿機能を有する酸素デバイスの使用が必要である。しかし高気圧環境下で使用でき、純酸素の供給および加温・加湿機能を有する酸素デバイスは存在しない。酸素療法関連デバイスの開発が可能な企業を求めています。
空気加圧による高気圧酸素治療では、高気圧環境下でマスクによる純酸素吸入が行われる。そのため治療効果を発揮するためには安定した酸素供給が必須となる。しかし大気圧下で調整した酸素流量は、環境圧の上昇に応じて低下するため、治療圧下では酸素供給量が低下していることが推測される。また治療室内は火災のリスクを回避するため酸素濃度を上げることができない。圧力調整器や酸素流量計の開発が可能な企業を求めています。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
COVID-19など体液を媒体とする各感染症に対し、内視鏡検査を実施する際の体液飛散防止策が確立されていない。検査時、各感染症に対しスタンダードプリコーションを徹底し、さらにCOVID-19(疑い含め)の際には各種指針に沿った対応を行っている。しかし現状では内視鏡検査時に発生する体液飛散を防止用する専用デバイスがないため、ポリ袋製造・加工、空気清浄設備が得意な企業を求めます。
国立成育医療研究センター
在宅移行で患児が人工呼吸器を使用する際、介護者となる家族は機器の取り扱い方法や回路の組立て方など事前に覚えるべきこと多く、そのサポートは主に臨床工学技士が行っています。しかし、トレーニングの場所や時間的な制限があること、担当する臨床工学技士の人員不足などの問題があり、介護者自身で効率的に学習できる新たな教育ツールの開発を必要としています。ソフトウェア開発や出版に関連する企業の協力を求めています。
超高齢者社会を迎え、病院への送迎は、介護タクシーや介護施設からの送迎であれば専用福祉車両により車椅子での昇降は容易である。しかし、利用しない患者は自家用車で家族が送迎し、車から降ろし、車椅子へ乗せる作業が行われている。福祉車両への改造やレンタル、買換えの方法もあるが、減税優遇を受けたとしても高額の為、現実的ではない。そこで、車から車椅子への昇降を容易にする補助具を開発できる企業を求めています。
東京慈恵会医科大学
医師(10年以上)
経時的に膵臓癌患者数が増えている。膵切除は腹腔鏡下膵体尾部切除にくわえ、条件付きで腹腔鏡下膵頭十二指腸切除が保険収載された。しかし、膵切除後の再建(膵空腸吻合または膵胃吻合)は開腹手術であっても難易度が高い。また術後膵液廔は致死的になりうる重篤な偶発症であるが、5-20%と依然と頻度が高い。
医師(9年以上)
現行の脊椎後方器具は欧米製のチタン合金製。しかし10数%の症例でスクリューが緩み、日本人の椎体骨にはオーバーサイズ、MRIを取ると神経周囲の評価が出来ない、という問題が存在する。
臨床工学技士(31年以上)
病院で医療機器を中央管理する際、1箇所に集めて点検や貸し出しを行うことが一般的である。この時に一番スタッフに思われることは、取りに行くのが面倒、時間がかかるなどである。中央管理を行うメリットを理解してもらい、現状では我慢してもらっている。