第2期 医療機器開発海外展開人材育成プログラム活動レポート

開会式

日時 平成29年10月30日(月) 17時00分~18時30分
内容 開会挨拶(NCGM 福田室長、東京都 大久保課長)
プログラムの概要の説明
第1期プログラムの状況
受講生による自己紹介
今後のスケジュールの確認

第1回 見学実習「BLS 一次救命処置」

日時 平成29年11月8日(水)17時30分~19時30分
講師 国立国際医療研究センター 救急科 小林氏
内容 日本救急医学会認定のBLS(一次救命処置)を見学しました。本講座はNCGMの医療スタッフが受講する講座の一つであり人体模型、マスク、AEDといった機器を使用しながら、胸骨圧迫やマスク換気について学びます。一次救命処置は医療スタッフだけでなく、一般市民でもおこなえます。適切な処置の有無により回復の程度が異なるため、蘇生ガイドラインに従って、継続的に受講することの大切さを学びました。

第1回 見学実習「BLS 一次救命処置」

第2回 見学実習「ICLS (二次心肺蘇生法)」

日時 平成29年11月18日(土)8時45分~15時45分
講師 国立国際医療研究センター 救急科 小林氏
内容 実習見学では、NCGMの医療スタッフが受講されるICLSの講座に参加しました。人型模型を用いた救命処置の実演を見学し、AEDの使用方法、マスク換気の方法、除細動器や投薬による救命処置の方法を学びました。受講生からは救急カートの管理方法や途上国での救命救急について活発な意見交換がおこなわれました。

第2回 見学実習「ICLS (二次心肺蘇生法)」

第3回 見学「CVC 中心静脈カテーテル」

日時 平成29年12月6日(水)18時30分~19時45分
講師 国立国際医療研究センター 鏡視下手術領域外科 徳原氏
内容 見学ではスキルアップラボの目的、設置されている機器類の用途、活用状況について学びました。近年、人体への侵襲の高い医療行為を中心に、医療スタッフがシミュレーションで処置方法を事前に学ぶことにより、医療安全が実現されていることがわかりました。NCGMでは、1年目の研修医全員がCVCを受講できるように定期的に講習会を開催し、積極的に教育をおこなっています。

第3回 見学「CVC 中心静脈カテーテル」

第4回 見学「医療機器管理室」

日時 平成29年12月14日(木)10時00分~12時00分
講師 国立国際医療研究センター 医療機器管理室 深谷氏
内容 講義では、国内の医療機器の法規制の概要、NCGMでの医療機器管理の仕組み、ベトナムにおける医療機器の管理の実態を学びました。医療機器の海外展開にあたっては、英語または現地語のマニュアルの整備と医療スタッフへの教育、現地のニーズに応じた製品仕様や価格の検討、保守・メンテナンス体制の構築が鍵になることを知りました。

第4回 見学「医療機器管理室」

第5回 講義「ミャンマーの保健医療の実態を学ぶ」

日時 平成29年12月18日(月)17時30分~18時30分
講師 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 宮﨑氏
内容 講義では、ミャンマーにおいて、NCGMが携わっている感染症対策プロジェクトを中心に、各種指標を踏まえながら保健医療の実態を学びました。医療機器の導入といったハード面での対応だけでなく、医療スタッフへの教育を通じて、医療安全管理、感染管理といったソフト面での対応の質の向上を図ることが重要な課題であることを知りました。

第5回 講義「ミャンマーの保健医療の実態を学ぶ」

第6回 講義「ラオスの保健医療の実態を学ぶ」

日時 平成29年12月19日(火)16時30分~18時00分
講師 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 野田氏
内容 講義では、ラオスの地域特性を踏まえながら、保健医療の実態と課題を学びました。ラオスは山奥に村が点在しているため、地域による医療格差が大きいことや多民族国家であるため、保健対策の普及が難しいことを知りました。特に、母子保健については、他の東南アジア諸国に比べ、乳児死亡率、妊産婦死亡率が高く、東アフリカに近いような状況と言われています。

第6回 講義「ラオスの保健医療の実態を学ぶ」

第7回 講義「モンゴルの保健医療の実態を学ぶ」

日時 平成29年12月20日(水)16時30分~17時30分
講師 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 小原氏
内容 講義では、モンゴルの保健行政制度、医療スタッフの教育制度を中心に、保健医療の実態を学びました。モンゴルでは医学部卒業後、十分な研修を受けずに、地方の一次医療施設に勤務するため、医師の教育の充実が課題となっています。総合病院では必要最小限の医療機器は整備されていますが、医療スタッフが上手く使いこなせていないという状況が見られるようです。最近は、経済の低迷により保健医療の改革の遅れがあるようですが、医療スタッフの教育については継続的に取り組まれるようです。

第7回 講義「モンゴルの保健医療の実態を学ぶ」

中間報告会

日時 平成30年1月9日(火)17時00分~18時30分
内容 全体スケジュール
中間報告会までの取組内容
  • 講義「海外の医療の現状を学ぶ」:ミャンマー、ラオス、モンゴル
  • 見学 :一次救命処置、二次心肺蘇生法、中心静脈カテーテル、医療機器管理室(見学及び講義)
  • 受講生の所感
  • ディスカッション

中間報告会

資料 中間報告書

第8回 見学「内視鏡」

日時 平成30年1月18日(木)15時~16時30分
講師 国立国際医療研究センター 消化器内科 秋山氏
内容 見学では、内視鏡室で使用されているビデオスコープの種類や使用方法、管理方法、各メーカーの製品の特徴について学びました。また、内視鏡の予約・受付、検査、レポート作成等の業務を支援するためのシステムの説明も受けました。最近では内視鏡で撮影した画像の解析についても研究が進んでいます。内視鏡とその運用に必要な業務支援システムの導入により、適切な診断、治療が実現されることを知りました。

第8回 見学「内視鏡」

第9回 実習「医療機器ハンズオン」

日時 平成30年1月26日(金)16時~18時
講師 国立国際医療研究センター 医療機器管理室 深谷氏
内容 実習では、輸液ポンプ、点滴スタンド、心電図モニター、ポケットサイズのエコー、血圧計、血糖測定器、世界最細の針などの医療機器に実際に触れながら、それぞれの機能、構造、特徴、用途を学びました。医療機器は、インシデントの防止や患者の負担軽減などを目的に、さまざまな改良が重ねられていることを知りました。

第9回 実習「医療機器ハンズオン」

第10回 見学「救急救命センター」

日時 平成30年1月26日(金)18時~20時
講師 国立国際医療研究センター 救急科 小林氏
内容 救急救命センターの処置室、病棟を見学しながら、救急科の役割、処置の概要、使われている医療機器、処置や経過の記録管理の仕組みを学びました。日本の救急救命センターの仕組みを途上国で展開するためには、超音波装置、CT、血液ガス分析装置といった救急医療に不可欠な医療機器の導入だけでなく、救急搬送システムといったインフラの整備が重要であることを知りました。

第10回 見学「救急救命センター」

第11回 見学「心臓カテーテル」

日時 平成30年2月16日(金)15時00分~16時15分
講師 国立国際医療研究センター 循環器内科 原氏
内容 アンギオ室において使用される医療機器とカテーテル処置の様子を見学しました。開胸しない心疾患治療であるインターベンションは、機器類の開発・改良により、近年、飛躍的に発展してきた治療であることを学びました。現在、診断・治療で使用されている機器類の多くは外資系企業の製品であることも知りました。心疾患は新興国でも急増しているため、機器、手技のさらなる発展が望まれます。

第11回 見学「心臓カテーテル」

最終報告会

日時 平成30年3月13日(火)16時00分~19時00分
内容 全体スケジュール
最終報告会までの取組内容
  • 講義「海外の医療の現状を学ぶ」:ミャンマー、ラオス、モンゴル、カンボジア
  • 見学 :一次救命処置トレーニング、二次心肺蘇生法、中心静脈カテーテルトレーニング、医療機器管理室/医療機器ハンズオン、 内視鏡、ER救急センター、心臓カテーテル室
  • 受講生の所感
  • 修了書授与式
  • 講評、閉会挨拶

中間報告会

資料 最終報告書