第9期 医療機器開発海外展開人材育成プログラム

開会式
第1回 講義「ベトナムの医療現場の実態を学ぶ」

日時

2021年6月18日(金)

14:30~15:00 開会式   15:00~17:00 第1回講義

講師 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 土井 正彦氏
内容

開会式には、国立国際医療研究センターの副院長 兼 医工連携室長 丸岡 豊先生はじめ、本プログラムにご協力いただく先生方、第9期の受講生の方々、東京都産業労働局商工部、東京都医工連携HUB機構事務局が参加しました。

講義では、ベトナムの情報を提供しているウェブサイトを紹介いただきながら、 ベトナムと日本の統計データを比較し、ベトナムの概況、医療事情を学びました。 NCGMの関係者が訪問されたベトナムの医療機関の病棟やメンテナンス室、画像診断部、臨床検査部等への見学及びヒアリングの内容から、医療機器を取り巻く問題・課題を知ることができました。日本企業の医療機器開発、展開にあたっては、保守・メンテナンスの仕組みの構築と機器を使用するスタッフへの教育が不可欠であることを学びました。 これまでSMEDOで医療機関等に訪問した際、参加者の意見なども紹介されました。

※SMEDO:現地ニーズを踏まえた海外向け医療機器開発支援 https://smedo.tokyo/

第2回 講義「モンゴルの医療現場の実態を学ぶ」

日時 2021年6月28日(金)15:00~17:00
講師 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 井上 信明氏
内容

講義では、モンゴルの歴史、文化的背景を含めた国の概要と保健医療の実態を学びました。総合病院ではある程度の医療機器は整備されていますが、日本の医療機器は支援による単独のものが多く、耐用年数を超えて大切に使用されているそうです。都市部と地方との差が大きく、モンゴルではかつて医学部卒業後、地方の医療施設に強制的に配置させる制度がありましたが、長期に渡る日本の支援により制度改善が図られてきました。支援事業の学びより、モンゴルへの医療機器の展開には、限りある医療人材の教育、遠隔による支援、マニュアルの現地語化、メンテナンスの仕組みの構築などがポイントとなることが分かりました。

第3回 講義「医療機器管理の実態を学ぶ」

日時 2021年7月7日(水)10:00~12:00
講師 国立国際医療研究センター 医療機器管理室 深谷 隆史氏
内容

講義では、国内の医療機器に係る法規制、安全規格ならびに臨床工学技士の業務内容を学びました。NCGMが取り組んできた事業の経験を踏まえ、ベトナムにおける医療機器管理の実態と問題、課題を説明いただきました。ベトナムでは院内で医療機器を修理し、耐用年数を超えて使用したり、ディスポーザブルな製品を再利用するといった状況があります。一方で、海外からの援助により、院内には最新の医療機器が導入されており、旧式と最新式のものが混在しています。製品展開にあたっては、現地に適した医療機器のスペックや価格の設定、メンテナンス体制の構築、マニュアルの整備、医療スタッフの育成など、医療機器管理の仕組みを検討する必要があります。

第4回 検討会

日時 2021年7月26日(月)10:00~13:00
内容

初めての検討会でした。受講生はパワーポイントを用い、自社概要、海外展開を検討している自社製品、展開先の国の状況分析、課題を含めたビジネスプラン等について発表しました。アドバイザーを含めて、受講生同士でのディスカッションがとても活発に行われました。受講生は自社の抱えている問題点や、これから海外でビジネスを展開するうえでの課題認識ができたようでした。今後の検討会ではさらに、具体的にビジネスプランを検討していきます。

第5回 講義「臨床現場での医療機器の実態を学ぶ」

日時 2021年8月6日(金)14:00~16:00
講師 国立国際医療研究センター 副院長 医工連携室長 丸岡 豊氏
内容

講義では、NCGMセンター病院の人間ドックセンター、検査室、外来、手術室、特定の診療科で使用されている医療機器のお写真を用いて、ご説明をいただきました。感染症の状況が厳しく、病院見学が難しくなっている中、通常は立ち入ることができない現場の状況を知ることができました。NCGMでは、バーコードを用いた消耗品の管理、医療機器の中央管理、デバイスの滅菌、整理整頓された保管、考えられた動線が実施されています。また医療機器を購入する時のポイントをご説明いただき、価格の他に、メンテナンスの必要性など海外展開をする際にも検討すべき内容をあげていただきました。

プレ発表会

日時 2021年8月26日(木)10:00~12:00
内容

プレ発表会では、受講生がこれまでの講義や検討会でのディスカッションを踏まえながら、ベトナムあるいはモンゴルへの自社製品の展開についてビジネスプランを発表しました。発表資料については、ビジネスプランの中身はもちろんのこと、分析の仕方や重点的に話すポイントといったプレゼンテーションのテクニックの部分も含めてアドバイザーよりコメントがありました。来月は国立国際医療研究センターの医療従事者の方々へ、受講生が個別にお話を伺える機会も設けられる予定です。最終報告会に向けて徐々にビジネスプランが深まっていきます。

特別講義

日時 2021年9月7日(火)14:00~16:00
講師 国際協力機構(JICA) 民間連携事業部 企業連携第二課 本村 公一氏、照屋 江美氏
内容

JICAによる講義では、海外展開実現へ向け中小企業が活用できる様々な支援メニューを紹介いただきました。JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業では、基礎調査、案件化調査、普及・実証・ビジネス化事業という海外展開の各段階に合わせた支援策を説明いただきました。ベトナムやモンゴルで行われている支援の実例もご紹介いただき、対象国の医療事情をより具体的に知ることができました。JICAのホームページでは今回ご紹介いただいた例も含め、様々な報告書が公開されています。渡航が容易ではない状況下において、各国の文化的背景も踏まえた医療事情を学ぶことができる報告書は重要な情報源となることを学びました。

第6回 講義「医療機器管理室の見学及び医療機器のハンズオン」

日時 2021年9月13日(月)14:00~16:00
講師 国立国際医療研究センター 臨床工学科 深谷 隆史氏
内容

医療機器管理室での医療機器の中央管理、貸出システム、消毒や管理状況を動画を通じ学びました。医療機器の用途及び臨床現場の要望に応じて、医療機器を適正数管理し、保守のタイミングや稼働率を正確に把握することで、病院全体の機器の更新、購入に寄与しています。輸液ポンプの日々の消毒、定期点検作業の様子から、医療機器を安全に運用されていることを知りました。海外展開においても、医療機器のメンテナンスはメーカーのみでなく、医療従事者にも理解、協力をいただくことが大切であると感じました。

第7回 NCGMの医療スタッフへのヒアリング

日時 2021年9月
内容

受講生が海外展開したい製品に関わる診療科の医療スタッフを対象に、個別にヒアリングをおこないました。先生方から貴重な意見を聞くことができました。

第8回 講義「救命救急センターの実態を学ぶ」

日時 2021年9月27日(月)13:00~15:00
講師 国立国際医療研究センター 救急科 小林 憲太郎氏
内容

NCGMは地域中核型総合救急医療施設として地域に根差した救急医療を提供しています。実習では、東京の救命救急を取り巻く現状、NCGMの救急科の創設の背景、活動理念、診療体制を説明いただきました。救命救急センターで使用されている医療機器、設備、装備品の写真を見ながら、救急の現場では迅速な診断、治療をおこなうために様々な機器が準備されていることを学びました。加えて、昨今のCOVID-19の状況を受けて、感染症への対応も求められています。国や地域、さらにはその時々で流行している疾患を踏まえた、救急の仕組みの構築、医療機器の導入、医療スタッフの配置をおこなうことが重要と感じました。

第9回 講義「コメディカルの業務の実態を学ぶ」

日時 2021年10月8日(金)15:00~17:00
講師 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 馬場 洋子氏 
             放射線診療部門 遠藤 沙瑛子氏
内容

講義では、臨床業務に従事する看護師と診療放射線技師について、国内の動向、NCGM内での業務内容、実際に使用されている医療機器の紹介、海外展開に向けたポイントを説明いただきました。看護師の業務は、予防を中心に活動をされています。点滴や投薬、来院、入院時の患者補助と夜勤を含む24時間体制で、多くの医療機器を取り扱っています。診療放射線技師はX線、CT、MRI、核医学を含む診断機器と放射線治療機器の精度管理や診療を中心に、外来診療だけではなく手術室、病棟、救急でも活動をされています。最近では診療放射線技師法が改正され、造影剤の投与等が新たに加わりました。メディカルスタッフの資格は各国で内容が異なります。医療機器の海外展開にあたっては、現地の状況、ニーズ、法規制等を考慮し、医療スタッフの育成、修理やメンテナンス体制についても検討する必要があります。

第10回 検討会

日時 2021年10月18日(月)10:00~12:30
内容

最終報告会に向け、最後の検討会を実施しました。
受講生はこれまでの講義、実習、ヒアリングの結果を踏まえたビジネスプランの発表を行いました。
アドバイザーからは次のような実践的なアドバイスをいただきました。
・聞き手に効果的なプレゼンテーションの構成をすること
・ビジネスプランが具体的に理解しやすい実施計画の提示すること
受講生は最終報告会に向けてビジネスプランをさらに検討します。