第4期 医療機器開発海外展開人材育成プログラム

開会式

日時 平成30年10月9日(火) 18時00分~19時30分
内容

開会挨拶(NCGM医工連携推進室 丸岡室長)
プログラム概要の説明
平成30年度の第3期の活動実績について
受講生による自己紹介

第1回 講義「カンボジアの医療現場の実態を学ぶ」

日時 平成30年10月25日(木)15時00分~16時30分
講師 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 珍田氏
内容

講義では、カンボジアの歴史的背景を含めた保健医療の概要、医療機器開発における課題を中心に学びました。医療機関は、1次病院から3次病院に分類されます。患者の重症度に応じて、より高度な医療を提供できる医療機関へのリファラルシステムが導入されています。一方で、医療従事者の不足、保険制度の未整備等により、富裕層の患者が多い医療機関と、貧困層の患者が多い医療機関とでは提供できる医療サービスに格差があります。これまでの支援事業の成果と課題を学ぶ中で、現地の実情を踏まえた、医療機器開発とそれを取り扱う医療従事者の育成の必要性を学びました。

第2回 講義「ザンビアの医療現場の実態を学ぶ」

日時 平成30年11月2日(木)15時00分~16時30分
講師 国立国際医療研究センター 国際医療協力局 橋本氏
内容

講義では、ザンビア及びアフリカ諸国の保健医療の概要を学びました。アフリカ諸国では政治や経済の情勢を背景に、保健医療システムの整備がなかなか進まない状況にあります。HIVが流行し、平均寿命が短くなった国がある一方で、先進国と同じような疾患が見られる国では平均寿命が延びています。医療機関で使用される一部の医薬品、医療機器のほか、医療スタッフの育成についても海外の支援により成り立っています。市場を獲得するためには、アフリカ諸国の医療分野への参入に積極的な他のアジア諸国の動向に注視しながら、同じ目的を持つ企業との連携や政府の支援を得ることが重要となります。

第3回 講義「医療機器管理の実態を学ぶ -国内と海外の比較-」

日時 平成30年11月12日(月)14時00分~16時00分
講師 国立国際医療研究センター 医療機器管理室 深谷氏
内容

講義では、国内の医療機器に係る法規制の動向、NCGMにおける医療機器の運用の仕組み、ベトナムにおける医療機器管理の実態を学びました。ベトナムではコストをかけずに医療機器を修理、再利用する傾向にあります。日本企業は、製品を供給するだけでなく、現地に適した製品価格の設定、マニュアルの整備や現地の医療スタッフの育成を含めた保守・メンテナンス体制の構築といった医療機器管理の仕組みをあわせて検討することが重要です。

第4回 検討会

日時 平成30年11月12日(月)16時15分~17時15分
内容

検討会では、国際医療協力局の先生方によるカンボジア、ザンビアに関する講義を踏まえ、中間報告会、最終報告会に向けた検討事項を共有しました。各社の国内における取組状況を踏まえ、今後の検討の方向性を議論しました。

第5回 検討会

日時 平成30年12月4日(火) 10時00分~13時00分
内容

検討会では、これまでに学んだこと、各自で調査したことを踏まえ、ザンビアやカンボジアの保健医療の実態を深掘りし、現地の臨床ニーズに関する仮説を検討しました。メンターとの意見交換により、新たな情報を得る機会となりました。今後は最終報告会を見据えながら、チーム毎に中間報告会での報告内容を整理し、取りまとめます。

中間報告会

日時 平成30年12月21日(金)17時00分~19時00分
内容
・開会挨拶(NCGM医工連携推進室 丸岡室長)
・中間報告会までの取組内容
  ザンビアに関する報告
  カンボジアに関する報告
  質疑応答
・閉会挨拶(NCGM医療機器管理室 深谷氏)
資料

中間報告書

第6回 実習「内視鏡室の実態を学ぶ―国内と海外の比較―」

日時 平成31年1月15日(火)15時30分~16時15分
講師 国立国際医療研究センター 消化器内科 診察科長
臨床研究連携・バイオバンク部門長 秋山氏
内容

見学では、内視鏡室で使用されているビデオスコープの種類や使用方法、管理方法、各メーカーの製品の特徴について学びました。受講生は、上部消化管用のビデオスコープを使い、臓器モデルの内部を見ることで、内視鏡の使用感を体験しました。

第7回 講義「内視鏡室の実態を学ぶ―国内と海外の比較―」

日時 平成31年1月15日(火) 16時15分~17時00分
内容

講義では、内視鏡の価格、購入の頻度等、医療機器の管理サイクルについて受講生の関心が集まりました。カプセル内視鏡の登場や、AI技術の活用に関する研究の推進により、予防、診断、治療の充実化に向けて、さらなる内視鏡の開発が進められていることを知りました。

第8回 実習「心臓カテーテル室の実態を学ぶ―国内と海外の比較―」

日時 平成31年1月29日(火)15時00分~15時45分
講師 国立国際医療研究センター 循環器内科 原氏
内容

アンギオ室において使用される医療機器、シャント術の様子、院内のMRI、CTを見学しました。

第9回 講義「心臓カテーテル室の実態を学ぶ―国内と海外の比較―」

日時 平成31年1月29日(火)15時45分~16時30分
内容 心筋梗塞といった疾患では、治療時間の長さにより治療効果が変わると言われており、医療従事者のスキルアップとそのスキルを支えるための医療機器開発の重要性を知りました。新興国への医療機器の展開については、機器導入のための設備投資の負担、医療従事者の教育等の課題があることを学びました。

第10回 検討会

日時 平成31年2月13日(水) 14時00分~17時00分
内容

検討会では、中間報告会での質疑応答や講評を踏まえ、第1期〜第3期の参加企業の発表内容を参考しながら、最終報告会に向けて検討すべき課題を共有しました。現地の医療実態を明らかにしていくとともに、海外医療機器産業への参入の道筋のつけ方について議論しました。参入の難しさの背景を整理し、その問題、課題を踏まえたうえで、現地で役に立つ医療機器の具体的なイメージ、適切な価格帯等、より踏み込んだ観点で報告内容をまとめていくこととなりました。

第11回 検討会

日時 平成31年2月25日(月) 14時00分~17時00分
内容

検討会では、これまでに受講生が検討されてきた現地のニーズやビジネスモデルに関する仮説を整理し、海外医療機器産業参入のイメージをより明確にしました。海外医療機器産業参入の難しさ、成功のポイントをわかりやすく整理するため、受講生とHUB機構のプロジェクトマネージャーとの間で、報告内容に関する意見交換をおこないました。

最終報告会

日時 平成31年3月6日(水)17時00分~19時30分
内容
・開会挨拶(NCGM 大西院長、東京都)
・最終報告会までの取組内容
  ザンビアに関する報告
  カンボジアに関する報告
  質疑応答
・全体ディスカッション
・講評・閉会挨拶(NCGM医工連携推進室 丸岡室長)
・修了式

資料

最終報告書