令和6年度 医工連携セミナー 開催レポート

【医工連携セミナー】医療機器の保険収載の基礎 前編
 ※オンライン開催

日時 2024年6月19日(水)16時00分~18時00分
内容

薬事コンサルタントの河原 敦 氏を講師にお迎えした「医療機器の保険収載の基礎 前編」では、「保険適用希望に関する制度の概要」について解説いただきました。
前編は、健康保険における医療機器や診療報酬に関する制度的枠組みに始まり、プログラム医療機器に関する令和6年度診療報酬改定事項を含めた、特定保健医療材料の定義ならびに評価、医療機器の保険適用希望における審議プロセスなどについて学ぶ機会となりました。
河原氏は、保険適用希望にあたって、「厚生労働省 医政局 医薬産業振興・医療情報企画課による事前相談(無料)」を活用することの重要性について強調されました。
講演後は、一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ理事長の谷下一夫氏より、保険適用希望書作成や医療機器開発における臨床的価値の重要性、材料価格の評価における各種加算の難しさについてコメントをいただきました。
参加者からは、「保険点数の根拠」、「プログラム医療機器の原価計算」などの多くの質問が寄せられました。

セミナー詳細ページ

【医工連携セミナー】医療機器の保険収載の基礎 後編
 ※オンライン開催

日時 2024年7月3日(水)16時00分~18時00分
内容

薬事コンサルタントの河原 敦 氏を講師にお迎えした「医療機器の保険収載の基礎 後編」では、「診療報酬改定に関する制度の概要」について解説いただきました。
前半では、保険適応希望の枠組みのおさらいおよび令和6年度診療報酬改定における、各種再算定や機能区分・材料価格の見直しに関する改訂事項について、後半では、評価療養および選定療養におけるプログラム医療機器の位置づけについて学ぶ機会となりました。
講演の最後には、保険適応戦略の要点をおまとめいただき、初期段階から開発する医療機器の位置づけを明確にし、現在の臨床的課題をどのように解決するのか整理しながら情報収集することが重要であることをお伝えされました。
講演後は、一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ理事長の谷下一夫氏より、「開発の初期段階から、どのように社会実装するのか明確にすることが重要である。」とのコメントをいただきました。
参加者からの多くの質問に対し、河原氏より「保険適応希望におけるPMDAの位置づけ」、「データの信頼性の担保方法」、「保険収載されやすいプログラム医療機器とは何か」などについてご回答いただきました。

セミナー詳細ページ

【医工連携セミナー】医薬品医療機器等法の基礎
 ※オンライン開催

日時 2024年7月10日(水)16時00分~18時00分
内容

一般社団法人 米国医療機器・IVD工業会の大竹 正規 氏を講師にお迎えした「医薬品医療機器等法の基礎」では、「医薬品医療機器等法(薬機法)の基礎~基本と、動向、押さえるべきポイント~」というテーマでご講演いただきました。
同法上の医療機器の定義から、クラス分類や申請区分などの薬事戦略に加え、診療報酬(保険適用)戦略、プログラムの医療機器該当性について学ぶ機会となりました。大竹氏は、「医療機器開発において継続可能なビジネスを目指すためには、診療報酬の希望を確認し、その希望に沿うための薬事要求の理解を深め、その薬事要求に応えるために製品開発の段階から情報を集めていくといったリバースプランニングが重要である」ことを強調されました。
講演の後、一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ理事長の谷下一夫氏からは、「継続可能なビジネスを普及させることが社会貢献に繋がるため、ビジネスの継続性から考えるリバースプランニングは極めて重要である。」とのお言葉をいただきました。
参加者から寄せられた多くの質問に対し、大竹氏より「医師との関係構築の方法」、「事業継続性の観点で重要なことは何か」、「診療報酬改定による価格の見直しの可能性」などについてご回答いただきました。

セミナー詳細ページ

【医工連携セミナー】医療機器分野への参入・医工連携の実践
 ※オンライン開催

日時 2024年8月23日(金)16時00分~18時00分
内容

「医療機器分野への参入・医工連携の実践」をテーマに3名の講師をお招きし、ご講演いただきました。
日本光電工業株式会社 荻野記念研究所 シニアフェローの山森伸二氏からは、医療機器開発・事業化における実例から、成功や失敗の要因について解説いただきました。
続いて、ドクタージャパン株式会社 商品企画部 次長の久保寺幸則氏からは、臨床ニーズマッチング会を通した医師との共同開発事例についてお話いただきました。
最後に、株式会社フジタ医科器械 代表取締役社長の前多宏信氏からは、医療機器開発に求められる省令や規格、規格の適合試験や公設試験研究機関の活用などについて紹介されました。
講演の後、一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ理事長の谷下一夫氏からは、医工連携に取り組む上で重要なことは、価値の創造や医師との丁寧な対話、薬事対応を開発初期から考えることの重要性を強調されるコメントがありました。
質疑応答では、参加者から寄せられた多くの質問に対し、3名の先生方から実際のご経験をもとに回答をいただきました。

セミナー詳細ページ

【医工連携セミナー】医療機器開発におけるユーザビリティ
 ※オンライン開催

日時 2024年9月3日(火)16時00分~18時00分
内容

「エマーゴ・ジャパン・コンサルティング株式会社 マネージング・ヒューマンファクタ・スペシャリストの吉田賢氏を講師にお迎えし、「医療機器開発におけるユーザビリティ」についてご講演いただきました。
ユーザビリティエンジニアリングの定義からはじまり、医療機器の使用エラー例やリスク分析、現在の日本の法規制、実際に行われているユーザビリティ試験の実施方法などについて学ぶ機会となりました。また、講演の中では、医療機器開発におけるユーザビリティに関して有用な参考資料を多数ご紹介いただきました。
講演の後、一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ理事長の谷下 一夫 氏からは、ユーザビリティエンジニアリングの重要性を強調する一方で、その客観的評価の困難さについても言及されました。
質疑応答では、参加者から寄せられた多くの質問に対し、時間の許す限り吉田氏より回答いただきました。

セミナー詳細ページ

【医工連携セミナー】医療機器開発におけるサイバーセキュリティ
 ※オンライン開催

日時 2024年9月18日(水)16時00分~18時00分
内容

一般社団法人日本画像医療システム工業会 産業戦略室 シニアリサーチャー(医療機器 国際標準・規制)の中里俊章氏を講師にお迎えし、「医療機器開発におけるサイバーセキュリティ」についてご講演いただきました。
医療機器のサイバーセキュリティの基本、医療機器の有効性と安全性に悪影響を及ぼすセキュリティリスク、医療機器におけるサイバーセキュリティに関する国内および国際的な法規制とその動向、企業が取り組むべきポイントなど、広範囲にわたり詳細に解説いただきました。
また、今年8月に発生した医療機関への不正攻撃の事例を挙げるなど、サイバーセキュリティへの徹底した対応の重要性を強調されました。
質疑応答では、「製販業者や医療機関との連携方法」、「品質マネジメントシステム上で求められる基準」などサイバーセキュリティに関する質問が多数寄せられました。

セミナー詳細ページ

【医工連携セミナー】救急医療の現場から得る医療機器開発のヒント
 ※オンライン開催

日時 2024年10月16日(水)16時00分~17時30分
内容

川崎市立井田病院 副院長 / 救急センター所長で、川崎市立川崎病院 救命救急センター所長補佐の田熊清継 氏を
講師にお迎えし、「救急医療の現場から得る医療機器開発のヒント」についてご講演いただきました。
日本の救急医療体制の体系や田熊氏が実際に救命処置した症例、地域医療構想に向けた医療提供体制改革などを
ご紹介いただきました。
講演の後、一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ理事長の谷下一夫 氏からは、「救急医療は社会情勢と密接に関連しており、迅速性が求められる分野であるため、医療機器に対するニーズが多く存在する」というコメントがありました。
質疑応答では、外傷患者の内因性疾患や現場の臨床課題などについて柏野プロジェクトマネージャーと田熊氏に
よるディスカッションがおこなわれました。

セミナー詳細ページ

【医工連携セミナー】子どもの学校検診および診断・治療に関わる医療機器開発~側弯症診療の現状、課題、ニーズから学ぶ~
 ※オンライン開催

日時 2024年10月23日(水)16時00分~18時00分
内容

「子どもの学校検診および診断・治療に関わる医療機器開発~側弯症診療の現状、課題、ニーズから学ぶ~」を
テーマに3名の講師をお招きし、ご講演いただきました。
北里大学医学部整形外科学 主任教授 / 学校法人北里研究所 常任理事の高相晶士氏からは、側弯症の概論として、
治療の歴史、分類、脊柱変形の頻度についてお話いただきました。
続いて、北里大学医学部整形外科学 助教の藤巻寿子氏からは、整形外科の診療範囲や臨床ニーズ、医療機器開発のイノベーションなどをご説明いただきました。
最後に、愛知県厚生農業協同組合連合会 豊田厚生病院 整形外科 脊椎脊髄センター長 兼 脊椎外科部長の辻太一氏
からは、現在の保存療法・手術療法において、「あったらいいな」というアイデアをご紹介いただきました。
講演の後、一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ理事長の谷下一夫氏は、側弯症診療領域における具体的な
ニーズが実現されることへの期待を示されました。
質疑応答では、3名の講師と柏野プロジェクトマネージャーによるディスカッションがおこなわれました。

セミナー詳細ページ