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獨協医科大学
その他医療スタッフ
医療器材は複雑な形状のものが多い。特に表面に凹凸があると汚れが残りやすい。シンプルで清掃しやすい形状や材質を望む。
医師(22年以上)
変形、外傷、腫瘍などの脊椎疾患において、脊椎インプラントを用いた脊椎固定術が多数行われているが、固定隣接椎間障害(固定した椎間の可動性が失われ、その上下の椎間に過度の負荷がかかることによる障害)が問題となっている。(腹案あり、NDA後に開示可能)
デバイスが使われる検査・手術・処置等
年間件数
医師(30年以上)
腹腔鏡下手術において、鉗子でやさしく組織を把持する必要があるが、初心者は組織を強く握り過ぎてしまい、しばしば組織損傷を来してしまう。
デバイスが使われる疾患等の名称・概要
年間患者数
医師(10年以上)
睡眠時無呼吸症については、顎骨を前方に移動させて気道を広げる外科手術が有効とされている。しかし、顎骨移動量を決定するための定量的な基準がなく、医師の経験と勘に頼られている。解決の方向性として、数値流体力学による術前評価システムを構築したい。そのために、気道の弾性率を測る技術とのマッチングを希望する。
看護師(14年以上)
トランスデューサの形状および固定方法について業務に支障を来している。
医師(23年以上)
人を対象とする生体情報計測機器のうち、実験に用いるような小型の機器に関しては海外製品が主流となっており、日本製のものはまれ。ライフログを収集し、ビッグデータ解析を行えるようなシステムを構築したい。
医師(19年以上)
現状、潰瘍性大腸炎の診断では来院時に便潜血検査キットを持参いただき、院内検査を行うが、次回再診時に持ってくるのを忘れたりという問題がある。自宅で測定できれば、さらに検査の受容性が増し、病態把握・再燃の予知に用いることができるようになると考える。また、健常人では簡便な大腸癌検診にも役立つと思われる。
政府の骨太の方針2018にも記されているように、膵癌の早期発見治療は喫緊の課題である。膵癌危険因子(家族歴、慢性膵炎患者、膵管内乳頭粘液性腫瘍患者など)を有する患者から低侵襲的に早期の膵癌を発見するために超音波内視鏡が施行されているが、さらに高い精度をもった超音波内視鏡画像診断の必要性が求められている。
医師
ロボット技術を応用したstand内視鏡並列-VideoCCDによる3D立体視で術野の画像を配信するものがほしい
獨協医科大学医学部(日本有病者歯科医療学会)
歯科医師
超高齢社会を迎え、何らかの医学的配慮が必要なハイリスク歯科患者が増加している。このような患者へ安全で適切な歯科治療を実践する際、自らが治療を行うか、高次医療機関へ紹介すべきか、判断に迷うことが臨床の場で遭遇する。このような患者に対し、ITを応用し患者に適切な歯科医療を提供することは極めて有用だと考えられる。
獨協医科大学 日光医療センター
作業療法士・理学療法士(14年以上)
人間ドックや教育入院を始めとし、病気だけでなく、生活習慣の変容を目的とした医療の活用が進められている。教育入院においては、適切な情報を体得し、セルフマネジメントを実践できるかが最大の課題である。しかし退院後には再び従来の生活習慣に戻ってしまうケースが多い。退院後も無理なく楽しくセルフマネジメントができるシステムが求められる。
高齢者のサルコペニア(骨格筋減少症)やフレイリティー(虚弱)改善のために運動療法は有効であり、循環器疾患発症や介護重症化予防に貢献する。積極的に運動が行えない方には、受動的な方法として骨格筋電気刺激(EMS)が有用である。EMSと随意運動の同時施行は様々な観点より効果的に思われるが、同時にトレーニングできる機器はない。
在宅医療を行うコメディカルは患者の身体変化を初期に観察する機会が多い。バイタルサインと同等に聴診音は、初期診断に極めて重要であるが、コメディカルには判断しがたく、診断もできない。聴診音を医師とリアルタイムに共有できたり、録音できたりする聴診器が望まれる。これは、医師同士の教育場面での活用や、聴診音を電子カルテに保存する事で経時的な変化や過去との比較が行えるなど、教育や医療の質向上にも資する。
整形外科疾患や脳血管疾患などのリハビリでは、患部の固定や保護、良肢位保持、麻痺筋の代用などの目的のために装具を使用することが多くある。現在は、簡易的な物であればその場で医師、療法士が作製することが多いが、制作者により完成度や効果が異なる可能性が生じる。装具業者に依頼すると納期は1週間以上かかってしまう。そのため、誰もが簡便にかつ短時間に装具の作製ができれば有益であると考える。
心不全の初期症状は息切れ感や体重増加であり、早期受診により通院で治療可能な場合があるが、特に高齢者で日常の健康管理が徹底されず、十分に予防活動が浸透していない。近年のウエアラブル端末は腕時計タイプで活動量のほか、心拍や体組成(BIA)が測定可能で予防活動への活用が期待されるが、現行機種では体水分測定機能がなく、心不全予防ツールとしては不完全である。
医療現場では循環器疾患を予防する心臓リハビリが普及してきたが、介護現場では心疾患患者に対しての最適な運動は行えておらず、地域包括ケアシステム内では活用できていない。その原因は介護現場で心疾患患者はリスクが高いという認識や予防に有益な方法を知らないこと、医療と介護の連携が未構築であると考える。ICT等を活用してそれらの問題点をクリアする仕組みが望まれる。
獨協医科大学日光医療センター
高齢者の自動車運転による死亡事故割合は増加傾向で、多くは操作ミスなど人的要因である。これまで自動車運転に関するリハ職の役割は、神経心理学的検査を使用した認知症、高次脳機能障害の診断補助であったが、本来は免許を維持し事故を防止するため、シミュレータによる運転リハビリと実地評価を教習所と連携して行うべきである。そのためには自動車運転シミュレータが必要だが、既存シミュレータは大型で設置場所が限られる。
医師(31年以上)
動脈は、複数回分岐して毛細血管にたどり着き臓器に酸素や栄養素を運搬する。微小血管を流れる血液のミクロな流動性(サラサラ、ドロドロ)は、動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳梗塞)などの病態生理に影響を及ぼす。未病の段階で血液流動性を評価し心血管イベントを予防し抗動脈硬化薬の薬効を知ることができれば有用だが、現状、臨床的に評価する指標は限られている。
成田赤十字病院
臨床工学技士
在宅人工呼吸器を使用している患者が被災した際に安否確認を行うのはメーカー主導であり、今回の能登半島地震では年始であったこともあり対応に遅れを生じたケースがあった。また、患者を受け入れる側には使用したことの無い機器であったり、医療的ケア特有のケア方法などに困難を生じた。これらを解消するためのシステムは必要と考えている。
新生児集中治療室(NICU)は28週未満の超早産児や疾患を持つ正期産児の新生児を治療する場所です。超早産児では、3〜6ヶ月前後の入院を迫られます。ご家庭の様々な背景により、面会に来れない場合は、NICUスタッフによる愛情と看護により、赤ちゃんは育ちますが、NICUスタッフが少ない現状が業務負荷となります。新生児ケアの質を下げずに、NICUスタッフの業務負担軽減となるデバイスを開発したいと考えます。
西新井大腸肛門科
高齢者において、多量の便が直腸で停滞し独力で排出できなくなることがある。摘便とは、こうした便を肛門から指を入れて摘出する医療行為である。 摘便に伴う問題点として1)肛門に入れた指を直腸内で動かすので肛門に疼痛を伴う。2)指による一回の操作で便をかき出す量は限られ、非効率的。3)周囲に汚染や匂いが広がる。が挙げられる。 患者の苦痛を最小限にし、安全にかつ周囲環境を汚染せずに摘便を行いたい。
日本医科大学附属病院
医師(20年以上)
経動脈カテーテル手術中には迅速抗凝固能測定が必須であるが、現行のものは正確さに欠ける。
在宅患者に点滴が必要なことは多い。点滴が終了した場合の末梢カテーテル刺入部の処置は医療者でなければ行ってはならないことになっている。このことが在宅医療サービス提供者の負担になっている。
末梢静脈へのカテーテル挿入が難しいことはしばしばであるが、肘静脈へのカテーテル挿入は容易である。しかし、肘関節の屈曲により薬液の注入が阻害されるため、持続点滴を行う場合には肘静脈の確保はタブーと考えられている。
中心静脈や深部動脈の穿刺は多くの場合盲目的であり、しばしば難渋する。この手技を容易にしたい。
中心静脈穿刺の際には穿刺針にシリンジを装着し、持続陰圧をかける必要がある。このため、穿刺針を持つ術者の手の動きは制限される。この問題を解決したい。
不整脈に対するカテーテル・アブレーションを行う場合、冠静脈洞へのカテーテル挿入は必須である。しかし、この手技が容易でないことがしばしばある。
心タンポナーデは致死的疾患である。カテーテル手技中に起こる最も重篤で、最も緊急を要し、かつ頻度の高い合併症でもある。加えて、この病態を解除する手技である心のうドレナージは、ほとんど常に高い習熟度を要する。
セルジンガー法は医師の基本手技である。医学生や研修医がこれをリアリティーをもって練習するデバイスが必要である。
心房細動カテーテル・アブレーション中には頻回のactivated clotting time (ACT)測定とそれに基づくヘパリン投与を行う必要がある。この操作は頻回であるため術者を煩わせ、かつACT値は採血者によって値が変動する。
カテーテル・アブレーション施術時のほぼ全例で、冠静脈洞に電極カテーテルを留置する。冠静脈洞は解剖学的バリエーションに富んでいるため、この操作にしばしば難渋する。その場合、ワイヤー・ルーメンを有するカテーテルにガイドワイヤー併用して留置するが、ワイヤーの出し入れが煩雑である。
日本歯科大学歯学部(日本歯科審美学会)
ホワイトニングでどれだけ歯が白くなったのか、また後戻りしたのではに対して数値的に答えられない。ホワイトニングでの数値的確認が必要性がある。
日本歯科大学附属病院(公益社団法人日本補綴歯科学会)
高齢社会を迎え、撤去できず、使用していないインプラント 体が存在する患者が増加している。粘膜下のみのインプラ ント体を用いて、義歯を維持できるものはない。
チェアサイドで簡便に部分床義歯のクラスプの維持力を測定できる装置は存在しないため。
日本歯科大学附属病院(公益社団法人日本口腔外科学会)
口腔内で、修復物、インプラントなどの除去、切断をする際、バキューム(吸引器)を必要とする大量の水を使用する。大量の水は、特に寝たきり、高齢者などには誤嚥も含めつらい環境となる。また、災害時など環境の悪い場所では水を十分に使用することができず。歯科診療に支障が生じている。
実際に手術している術野を簡便にライブで画像表示
初診受付のカルテ作成時間の短縮と人件費抑制
日本歯科大学附属病院(特定非営利活動法人日本歯科放射線学会)
歯のエックス線撮影をする際に、イメージングプレートの感染予防用の袋の質感が悪く、患者によっては嘔吐反射を引き起こしてしまう。
日本歯科大学附属病院(特定非営利活動法人日本歯周病学会)
歯石の除去は歯周治療の基本であるが、歯肉縁下では確認が困難であるため完全なる除去は困難である。歯石の取り残しは歯周病の再発となる。これまでは歯石を機械的に除去する方法が主体であったが、今後は生体に無害で選択的に歯石が溶解する薬品を用いることで、誰もが確実に歯周治療が行えると思われる。
口腔内を良好な状態で長期的に維持安定させるには、確実なプラークコントロールが必要である。また、誤嚥性肺炎の予防にも重要視されている。しかし患者の精神的・身体的障害により困難となり、介護の場では見過ごされている現状もある。そこで、だれもが簡単に装着するだけでプラークコントロールが行える装置の必要性を感じた。
日本歯科大学附属病院(公益社団法人日本矯正歯科学会)
患者の口の大きさに合わせて開口器を準備する必要があり、そのためには大・中・小の器具を用意する必要がある。柔らかな力で開口でき、滅菌しても劣化しない器具が求められる。
日本歯科大学附属病院(日本口腔インプラント学会)
除去用バー破折により、口腔粘膜に損傷を引き起こすことがある。歯冠修復物含め、除去、切断などに利用できる装置があれば、日常臨床における効率の悪い作業から解放されると考える。
日本歯科大学附属病院(日本口腔外科学会)
口腔内環境不良の患者に対して侵襲を加える検査は行うべきではないという観点より、非侵襲的ポケット測定器が有用と考える。
口腔外科関連手術時に、感染根管の治療を行わなくてはいけないケースがある。手術中の特殊な環境において、その治療に時間と労力を費やすることはあまり好ましくない状況がある。また感染の拡大防止の考慮も含め、適切、瞬時の対応が望まれる。そのほか、応用範囲から考えても根管治療の大改革となる。
現在使用されている金属歯冠修復材料は、CT、MRI画像において artifactの影響が大きい。
日本歯科大学附属病院(日本口腔腫瘍学会)
創部治癒不全の激しい疼痛を経験する。疼痛を伴う創部治癒不全の患者に対して苦痛期間の短縮を図りたい。
日本大学歯学部付属歯科病院(公益社団法人日本補綴歯科学会)
金属アレルギーを有する患者への大臼歯歯冠修復物は、 コンポジットレジンのCAD/CAM冠が保険適応されている。 特に第二大臼歯部の場合は,歯冠高径が十分に得られない 症例が多く、脱離防止を目的に支台歯に保持孔等を付与する 必要があり、このような複雑な形態はCAD/CAMシステムに よる製作が困難である。
東京女子医科大学
看護師(25年以上)
医療現場でのアクシデント発生要因の最も多いものに薬剤がある。例えば他人の薬が配布される、不適切な用法容量で内服するなどである。看護師は誤飲防止に努めているが、人力による誤飲防止には限界がある。内服薬の誤飲防止、看護師の業務負担軽減につながる技術を開発したい。
信州大学医学部(一般社団法人日本有病者歯科医療学会)
種々の臨床の場で、点滴台が使用されている。しかしながら、個人の活動を制限したり、転倒の原因にもなっている。
日本歯科大学(一般社団法人日本歯科麻酔学会)
歯科では、切削処置が多く唾液の飛散を伴い、呼吸器の入り口が治療対象であるため、COVID-19などの感染予防に際してはエアロゾル対策が極めて重要である。しかし一般には、フェイスシールドを用いて対応しているに過ぎない。一方、全ての患者の治療に、N95マスク等の防護キットを利用することも実際的とは言えない。本研究ではエアロゾルから医療スタッフを守ることを目的としたディスポーザブルフードを開発する。
日本歯科大学(一般社団法人日本接着歯学会)
2016年に保険収載されたファイバーポストとコア用レジンによる支台築造は、歯根破折防止、審美性向上、アレルギー対応の面で有益である。しかし、再根管治療が必要となった症例の場合には切削除去が求められる。コア用レジンでは、歯質界面部用の鑑別性を高めた青色系レジンコア材が市販されているが、ファイバーポストは半透明の白色を呈する製品となっており、除去時には視覚による判別が難しく、切削感に頼らねばならない。
日本歯科医大学(一般社団法人日本歯科審美学会)
各種修復材料を用いて歯の治療を行った際には、自然観に溢れ、光沢のある綺麗な修復表面にするために、必ず研磨を行う。しかし、滑沢かつ艶のある面を得るためには、荒⇒中荒⇒細⇒極細という複数のステップを異なる材料に取り替えながら行う必要があり、手間と時間が掛かっている。
日本歯科大学附属病院(一般社団法人日本有病者歯科医療学会)
歯科治療中の急変対応は時に生命を脅かすことになるため、迅速な判断と処置が肝要である。「反応なし・脈なし・呼吸なし」では胸骨圧迫・人工呼吸・AEDという対応がかなり浸透している。しかし意識がある状態での急変に対してはその兆候を直感的に察知することは困難で,また知識を学ぶだけで身につくものではない。身体症状から対応を助言できるシステムがあれば不測の事態を免れることができるのではないかと考えている。
現在の歯科治療においては精密な治療が要求され、拡大鏡やマイクロスコープも積極的に導入されている。しかし狭い口腔内、特に奥歯や上顎の歯に関しては視野が限られ、それらの部位へのマイクロスコープ等の応用は困難であり、よりよい器材のニーズは高い。そのため、歯科診療に応用可能な簡便に使用できる、高拡大光学機器の開発が望まれる。
患者さんの不安、恐怖の原因となるものに、歯の切削等に用いる器具(切削用タービンヘッド)から発生する音や振動がある。また、金属切断作業の状況からみてもタービンヘッドに替わる次世代のレーザー治療器具が望まれる。
歯冠修復における保険医療材料の主たるものは、金銀パラジウム合金(金12%以上)で、海外からの供給となる。現在、それに代わる材料としてCAD/CAM冠、高強度コンポジットレジンなどが存在するが、完全にこれらに移行する状況ではない。非金属、天然成分、高強度、生体親和性、価格安定等を有する材料の開発、保険導入を進めたい。
歯科診療において、患者さんの嫌がる内容の上位に、「痛い」と「歯を削る音」があります。歯を削る音とは具体的には切削用タービンヘッドの回転音です。音と痛いは精神的に関連しあい治療環境を低下させてしまいます。また、待合室への影響もあり、治療前の患者さんにも緊張の刺激を与えることとなります。
日本赤十字社医療センター
医師(15年以上)
臨床現場が抱える問題:脊髄症のスタンダードな評価方法であるMRIが安易に使われていること。 高齢化社会に伴い加齢性変化で脊髄が圧迫されている患者は増加している。そのため、手足の症状を訴え病院受診する患者を診る機会は多い。一方で、MRI台数の多い日本では、脊髄症の診断目的に安易にMRIを撮像することが多く、医療費を高騰させている。
日本大学医学部附属板橋病院
医師(14年以上)
昨今、医療ではサルコペニアの診断や治療の重要性が認識されているが、サルコペニアの診断にはX線骨密度測定法検査や生体インピーダンス法体組成測定計により骨格筋量を測定する必要がある。しかしながら、これらの設備が備わった医療機関は限られるため、サルコペニア診療に支障をきたしている。そこで、簡便に骨格筋量を測定できる超音波装置を開発することでサルコペニア診療をスムーズに行えるようになるのが望ましい。
喘息患者は呼吸状態を自宅で簡易に測定できるピークフローメータを使って、喘息日誌を記録する。コロナ感染拡大の中、受診の必要性を判断するツールとしてピークフローメーターの使用拡大が期待されている。スマートフォンアプリへの記録を行っている患者は増加しているが、スマートフォンに連動して記録の残せるピークフローメーターは国内にはない。
吸入薬を効果的に使用するために口腔内を広く開けて、吸入を行うことが推奨されている。そのためには舌を十分下げた形で吸入を行う指導を行っているが、患者によっては理解が難しく、困難な場合がある。そのため,適切なポジションに舌を誘導することができるマウスピースを考案した。
吸入治療を要する高齢患者が増加するなか、吸入補助具(スペーサー)を使った吸入指導に診療報酬加算が可能となった。高齢者が使いやすいスペーサーが求められている。弱い握力でかつ吸入力の弱い高齢者でも一人で吸入できるスペーサーのアイデアを実現することで、患者のみならず、介護者の負担も軽減できる。
大腸内視鏡治療においてポリペクトミーは術者と介助者の2人で行っている。術者はスコープのハンドル操作を行い、介助者はスネアを開き、タイミングを合わせてスネアを閉じる動作を行っている。これを術者単独で行うことができたら、人件費の削減、件数の増加につながると考える。
先端の骨間に容易に挿入でき、切れ味のよい、骨への噛み込みのよいタップを希望します。金属製の折れにくいのも条件です。
現在は金属製挿入ガイドで、タップ、スペーサーの挿入位置、深度が確認しにくいため、X線透過性の材質のガイドを希望します。
製造承認を平成9年に受けていたが、製造メーカーの業務中止により、在庫のみの状態である。安全性が高く、根強いユーザーがいる。しかし、年間の使用量が少ないために後継製造メーカーが決まらず、今回その改良版を制作したい。改良版は中空でないスクリュー様にしたい。
現在、Medtronic社、OLIF使用時に上記機器を使用できるが、他への流用ができない。またサイズバリエーションも少なく、いろいろな手術で使用できると望ましい。
LLIF(側方進入腰椎椎体間固定術)にてケージを挿入する際、椎体間の正確な高さが測定できる器械がない、現在はトライアル挿入時の手の感触でサイズを決定している状態である。また圧測定もできるとより安全に手術が可能となることが予測される。
作業療法士・理学療法士
乗り物として自転車は優れた移動手段と言える。利便性や経済性だけでなく、腰や膝が悪い高齢者も利用が可能である。しかし、変形性膝関節症などで疼痛によって乗ることが出来なくなることがある。これは、膝関節の屈曲制限が問題になることが多い。
筋力の回復は整形外科手術後の重要な問題です。外来で簡便に安全に患者四肢筋力が測定できる機器が欲しい。
膝関節靭帯損傷後の関節動揺性を測定する機械で前後方向、回旋方向の動揺性が測定可能な器械。
靭帯再建時に大腿骨に骨トンネルを作成するが患者個人によって骨の大きさが違いガイドワイヤー刺入ガイドがうまく当たらない。
骨にドリルで穴を掘りデプスゲージで骨孔長を計測するが既存のデプスゲージでは測りづらく計測を間違うことがある。簡単に間違いのない計測が可能なデプスゲージがあればうれしい。
整形外科ではエコー下に穿刺や注射を行うことが多いが注射針の方向が定まらずうまくエコーで描出できない。角度や刺入部位を自由に変えられるガイドがあれば注射がしやすい。
骨折の手術時、骨折を骨鉗子で整復し、整復保持のためワイヤーを刺入するが骨鉗子が邪魔になりいい位置にワイヤがーが打てない。
膝関節の靭帯が損傷した場合、靭帯再建の手術を行います。他の部位から採取した腱を靭帯部分に移植する手術です。膝の骨に穴をあけ腱に糸をかけ引っ張りながら関節内に設置します。引きすぎるとを設置がうまくいかないため力加減が難しく苦労します。これが正確に・容易に行えるようになれば有用です。
膝のクッションである半月板は損傷することが多い組織です。いったんその機能が失われると軟骨が擦り切れ骨が変形し関節痛の原因になります。なるべく断裂した半月板を縫合して温存したいのですが関節腔は狭く低侵襲で確実な縫合を行うのが容易ではありません。
整形外科領域で変形した関節や骨を矯正する手段として骨をいったん切離し形を強制してから固定をする矯正術という手術を行います。一般的に変形は複雑で3次元の矯正が必要ですが従来のノミやボーンソーでは1次元での矯正しかできません。
医師(17年以上)
う蝕歯等の歯科医療で口腔内の歯型模型を作成することは日常的に行われている。その際に印象採得を行うのに印象材を使用し、その型に模型材(石膏)を流し込んで歯型模型を作成している。どちらの工程でも、粉と液を練和し使用するのであるが、練和の際にどちらも気泡の混入が問題となる。現在、印象材を練和する全自動の機械は存在するが、模型材を練和する全自動の練和機が存在しないため、石膏全自動練和機の開発を望む。
医師(24年以上)
高齢者に多い睫毛乱生は、眼科で睫毛鑷子で抜去しているが一週間程度で再発するため、有効な治療方法とはなっていない。
医師(32年以上)
耳管狭窄症は小児から高齢者まで幅広く有病率も高い。通常は保全的治療で対応されるが、遷延、難治化する場合は鼓膜換気チューブ留置が行われる。しかし、この治療は鼓膜穿孔という非生理的状態となり、中耳感染、聴力低下の一因となる。現在、全身麻酔下に耳管内バルーン拡張による狭窄の解除が欧州を中心に試みられているが、より低侵襲で安全かつ有用性の高いステントを開発したい。
現在のB-RTOダブルバルーンカテーテルはバルーンの最大径が10mmと20mmであるので、それより太いシャント血管の閉塞が不能である。今まで最大で30mmのシャントを経験しており、20mmバルーンで閉塞できない症例がしばしば存在する。
医師(25年以上)
ERCP関連手技において、ガイドワイヤー(GW)の使用は必須である。このGWは約400cm以上あり、内視鏡から出た200㎝以上のGW部分が不潔にならないように、細心の注意を払い、清潔袋に入れたり、丸めて留め具で固定したりしている。しかしながらこの方法では、GWの内視鏡からの出し入れを行うときに、不潔になりやすく、操作に時間がかかってしまうという問題点がある。
カテーテルの胆管内挿入(カニュレーション)はERCP関連手技における最も難しいステップで、ここで躓くと手技時間の延長と偶発症の発生に繋がる。カニュレーションを容易にすべく、デバイスの改良が行われてきたが、画期的なデバイスの開発に至らず、ERCPによる偶発症は未だに一定頻度で発生し、重篤な偶発症の報告もある。カニュレーションを容易にするデバイスの開発が患者、臨床現場にもたらす恩恵は大きい。
インスリン注射器は単位設定、針の装着、皮下への注射などの手技を習得しなければならないため、患者の学習能力によっては注射手技の習得に時間がかかる、注射手技習得が困難であり、第三者の見守りや介助が必要になることがある。これらの手技を単純化することで注射手技の習得が容易になると考えられる。注射針の装着や単位設定の容易な注射器が開発されれば、インスリン注射が簡便になると思われる。
インスリン注射器の単位設定、針の装着、皮下への注射は片手で行うことは困難である。そのため片手が不自由な患者はインスリン治療に他者の介助を求めることが多いが、独居の患者などで介助者を確保するのが困難な場合はインスリン治療を諦め、経口薬に変更するなどで良好な血糖コントロールが得られないことなどが生じる。このような不利益の状況を改善するには片手で注射できるインスリン注射器の開発が必要である。
日本大学歯学部(一般社団法人日本歯科理工学会)
患者の歯を切削する際(支台歯形成時)に用いるデバイスを開発したい。CAD/CAM冠が保険収載され,支台歯形成時の咬合面における隙間(クリアランス)の確保は,装着する冠の強度を補償するために重要な案件である。しかしながら従来のクリアランスの確認法は,ワックスを軟化して噛ませるなど支台歯形成の作業を中断しなければならない問題点がある。
日本大学病院
血液浄化療法は、針や血管に留置したカテーテルを体外循環回路に接続し、装置を用いて血液を体外に取り出し、浄化した血液を体内に戻す治療法である。大地震の際は、抜針や回路離断による出血リスクが想定しうる。大地震時で大きな揺れの中での緊急離脱は難しい。安全な緊急離脱を行えるデバイスが必要である。塩ビ加工技術をもつ企業を求めています。
我が国は平成29(2017)年10月1日現在、総人口 における高齢化率は27.7%となり、認知症の高齢者数も増加傾向である。義歯装着者は65歳以上からは約半数以上の割合を有しており、義歯の取り違えや紛失は,義歯の管理が困難な認知症高齢者において生じる可能性は高く,その場合に義歯の使用自体をも不可能にしてしまうことに繋がる.このような事故を防止し,義歯の管理をより確実にする取り組みが必要とされる
練馬総合病院
臨床検査技士
肝胆膵疾患に対しERCPと呼ばれる手技を行い、検査治療を行っている。当治療中はデバイスの入れ替えが頻繁に起こり、逆止弁の役割を果たす鉗子栓からしばしば胆汁の飛散が起こる。そこで今日では飛散を防がず検査室の床を汚染させてしまうか、ガーゼを重ねてテープで巻き覆うことで飛散を防ぐような方法を取る。そこで専用で安価でディスポーザブルなものを取り付けることでその手間を削減できるのではないかと考える。
浜地歯科医院
歯科医師(34年以上)
重度障害、あるいは、認知症、重度介護度の高齢者では、本人が洗口する事が不可能な場合、口腔清掃はきわめて困難になる。口腔内の食さ、バイオフィルムの可及的除去は、う蝕や歯周病の予防の他、肺炎の予防効果も期待できる。今回、注水と吸水を同時に行いながら清掃する歯ブラシを電気動力を排除し考案した。また震災後肺炎の予防など、発災直後、電力が無く、水の貴重な場面でも使用できる。
兵庫県立こども病院
小児の肺炎や抜管後の呼吸状態を評価するとき、視診・聴診・バイタルサインなどから総合的に重症度を判断しているが、医療者の主観的判断や評価のばらつきが問題である。「視診」を定量化できれば医療の質を一定のレベルに保てる可能性がある。さらに、動画を解析が実現できれば、遠隔医療や非医療従事者(保育園、学校、家庭など)にとっても有用かもしれない。
広島大学病院(一般社団法人日本口腔検査学会)
下顎運動測定は咀嚼運動路を記録し、経路をパターンに分けることで、咀嚼機能と咬合を評価することができる。義歯新製の前後で測定し、保険収載可能である。現在の測定装置は患者の頭部に重たい機器を装着して測定するため、不安定になりやすく、繰り返し計測する場合には時間を要し、検査後に患者が苦言を呈することもある。よって、患者の負担を軽減するためには計測機器の軽量化あるいは非接触性装置の開発が必要である。
four dimensions dental craft(一般社団法人日本歯科技工学会)
回転するジスク部と対象物である石膏模型の距離感が判断しづらいと唇側面を削ってしまうことがある。回転する切削工具としては作業部の光量が足りないため,手指まで削ってしまう事故を誘発しやすい。モデルトリマー開口部の操作性を改善し,無用の事故を防止するためには,装置の一部を改良する必要がある。
福岡県済生会飯塚嘉穂病院
リハビリの際、心電図のケーブルが邪魔になるため
片手では使用不可能な設備を使用可能にする後付の装置
ボンベの持ち運びに片手がふさがってしまう。また、酸素が減るとボンベを取り替えないといけないことが不便。遠出ができない。
患者に細かく酸素ボンベ容量、時間を把握してもらいにくいため困っている。
実車練習までの運転評価及び運転練習としてのリハビリ機器が必要と感じている。