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杏林大学医学部付属病院
臨床工学技士
内視鏡外科手術では腹腔内へポートを通じてカメラを挿入して内部映像をモニターに映して手術を行うが、トロカー内が血液等で汚染されているとカメラの出し入れの際に先端のレンズ部に血液等が付着し、精彩な術野画像が得られなくなる。現在市販品の清掃器具がいくつか出ているが、定価が高い、吸水性が無い等、満足いく製品とは言い難い。今回トロカー内を清掃する用具について提案したい。
デバイスが使われる検査・手術・処置等
年間件数
手術室でも感染に対する対策は重要である。手術で使用する医療機器の中には、フットスイッチを用いた出力が必要となる機械が多く存在している(例:電気メス、手術用顕微鏡、医療用ドリル等)が、フットスイッチに対するカバー等は存在せず、コスト面も考慮すると市販のゴミ袋で代用する施設が多い。また袋を縛らなくてはならず、手術に対応するスタッフの手間となっている。これらの問題に対応すべく提案を行いたい。
手術室では多くの医療機器を使用する為、時にテーブルタップを用いて延長する事がある。過電流を防止する上で本来病院には過電流計が設置されていると思うが、あくまで%での表示でありそもそも視認性自体は良いとは言えない。テーブルタップに現在の消費電流を表示させることで、視認性の向上、また医療スタッフ自身が電気に対する知識を向上させることが出来るのではないだろうか?
独立行政法人国立病院機構 熊本医療センター
医師
頚椎外傷や頸椎の変性疾患に対して、頸椎椎弓根スクリューは強力な固定力があるため有用な手段である。しかし解剖学的に椎骨動脈、脊髄が隣接しており誤刺入は重大な合併症を生じる。頸椎椎弓根スクリューを安全に挿入できるデバイスの開発が必要である。
デバイスが使われる疾患等の名称・概要
倉敷中央病院
放射線技師(12年以上)
体内医療機器デバイスを挿入された患者さんがMRI検査を受ける機会が増えてきている。患者に留置されたデバイスの製品を検索し、さらにMR適合性情報を確認することはとても労力がかかる。われわれは、消費実績データとMR安全情報を集約した統合型MR安全性情報管理システムを開発したが、他施設への展開ができていない。
呉市医師会病院
腹腔鏡手術の時、スコープを長時間保持する必要がある。また手術中様々な角度でのスコープ操作が求められる。スコープがブレ動くと手術に支障が出る。長時間保持はスコープを操作する術者に大きな負担が伴う。専用のスコープ保持の器具はあるが微妙な調整を求まられた時に細かな操作に時間がかかる。それらは高価であり使用時滅菌の必要があり導入ためのハードルが高い。保持の負担軽減と操作を容易にしたい。複案あり
内視鏡手洗い洗浄は洗浄者の経験や技術によって差ができることがある。内視鏡洗浄は手洗い洗浄が疎かでは自動洗浄器の効果が十分に発揮されず、洗浄不良になる可能性がある。 洗浄不足が起こると再洗浄の必要があり、検査に支障が出る。また洗浄不足に気づず患者へ使用してしまい交差感染の危険がある。誰でも一定水準以上の手洗い洗浄を行うことができるようにしたい。
内視鏡検査や処置の時、処置具を鉗子口から挿入するが入り口が小いため術者は画面モニタから目を離し、鉗子口を見ながらでないと挿入が困難である。画面モニタから目を離してしまうと目的の病変を見失ったり、スコープが抜けてしまうことがある。そうなると病変を見つけ直したり、スコープ再挿入するなど検査・処置の時間が増加し、患者への負担が増してしまう。非目視下にて処置具を挿入できるようにしたい。
年間患者数
内視鏡検査で使用するスコープは、検査後速やかに200ml以上の洗剤をスコープ内腔に吸引する一次処理が推奨される。速やかに検査室で実施するが、洗剤量の不足や洗剤容器転倒により洗剤を溢すトラブルが発生する。洗剤量の不足は、本洗浄・消毒が不十分になり感染リスクが高まる。洗剤を溢すと次の検査開始時刻に影響がある。これらのトラブルを解消する一次消毒専用デバイスの作成可能企業を求めています。
慶應義塾大学病院
医師(6年以上)
無影灯のライト内、もしくは無影灯とは別の天井アームにビデオカメラを備える手術室は見られるが、現状ではビデオカメラは有効に活用されていない。要因はカメラを操作する人員がいないこと、カメラの操作よりも治療対象患部への安定した照明が優先されることなどである。手術の映像において、最も必要な情報は治療対象患部への医療操作の内容であるが、術者の体が遮って患部が見えないことも多い。
江東豊洲病院/保健医療学部
看護師
幼児用ベッドは、高さ調節できないため、ベッド柵によじ登って転落するケースもあります。現在は、天井付きベッドなどを活用して転落防止に努めていますが、高さを上下できるベッドがあると良いのではと思う。
小児の内服は水薬が多く、量を測って服用させていますが、適切な量を測っているつもりでも、最後に水薬が不足したり余ったりする。そのため適正に量を測れるスポイトがあると良い。例えば、ワンプッシュすると1規定量が出る。
神戸大学
医師(23年以上)
左手でもその鉗子(エナジーデバイス)が簡単に使用できるようになれば、さらに術者の手技の幅が広がり、安全な手術がさらに遂行できる。
国立大学法人 東京医科歯科大学医学部附属病院
血液浄化療法は体外循環にて治療が行われる。治療中に血液回路内に凝血が起こると治療継続が困難となり、回路交換を要することがある。また返血が困難な場合は回路分の失血となるため、早期発見が重要となる。現状では回路内の各所圧力トレンドにて回路内凝固を推測しているが、圧力変動は回路内凝固以外の原因でも起こるため、圧力把握だけでは判別が難しい場合もある。モニタリング機器が製作可能な企業を求めています。
国際医療福祉大学
作業療法士・理学療法士(19年以上)
発達障害者の追跡調査から、困った際にすぐに活用できる身近な相談窓口への期待が明らかとなった。現在、保護者のニーズに応えるべく、Google formsを活用し、Web上に保護者や発達障害者の“困りごと”にすぐに対応する相談窓口を開設し、“困りごと”に対しすぐに具体的支援に繋げる仕組みを試行している。より現実的・発展的な支援アプリの開発を検討しており、アプリ開発にご協力いただける企業を探っている。
放射線技師(14年以上)
放射線治療では正常組織への放射線の影響を最小限にするため、事前に精密な治療計画を立てる。「ゲル線量計」 は治療計画の三次元的放射線量評価の一つとして検討されている。ゲル線量計はポリマーゲルを専用容器に入れたものが主流だが、容器の酸素透過性やゲルの廃棄処理などの課題がある。脱酸素性や反応速度等の品質が安定した材料(ゲル化物)や、現状よりも取り扱いしやすい線量計が望まれる。
薬剤師
我々は、カリウム含有食品のメンタルヘルスケアへの応用を示唆する基礎医学的な研究成果を報告している(Saito A, et al., 2018)。栃木県で多く生産されている「かんぴょう」などは、カリウムを多く含んでおり、これらをベースとした健康食品の開発や需要増大にも結びつくと期待されるが、本研究の発展には、企業・行政の協力が必要不可欠である。
薬剤師(20年以上)
我々は、かおりの成分分析や脳機能に及ぼす影響などの基礎研究を行っている。かおりのより有効な利用方法を提案することができれば、人々の健康に貢献できると考えている。かおりはイメージ先行で利用され、また無駄に利用されているように感じられ、かおりのより有効な利用方法の提案が必要であると考えている。かおりの有効活用に向け企業と共同研究をしたい。
作業療法士・理学療法士(6年以上)
現在、ドローンを用いて人間の動作を撮影し分析する研究をしている。基礎研究を実施する中で、歩行など動作を追尾して撮影することができず、課題となっている。人間の動作を追尾して安定して動画を撮影するプログラムの開発が必要で、また、安定した撮影のためのドローンの開発も必要かと思われる。
その他医療スタッフ(20年以上)
筋炎、筋ジストロフィ、末梢性神経麻痺や異常神経支配を原因とする斜視や眼球運動異常の病態評価において、外眼筋筋電図が有用である。外眼筋は眼窩内に存在するため、検査では針電極を筋に刺入する必要がある。針電極による眼球穿孔などの重篤な合併症も懸念されるため、診断価値の高い検査であるにもかかわらず、ほとんど行われなくなっているのが現状で、非侵襲的な方法で外眼筋神経活動をモニタできるシステムが望まれる。
医師(24年以上)
光トポグラフィは、近赤外光を用いて大脳皮質機能を脳表面に沿ってマッピングすることを目的とした方法である。臨床応用、認知機能研究では実用化が進むが、実験動物では開発が進んでいない。比較的簡易な手術で、実験動物から情報を得られる安価な汎用研究機材が望まれる。
脳外科の領域において、グリオーマは早期発見が難しく、原発領域から他領域への浸潤が広く早い“厄介な腫瘍”である。ニーズ提供者が研究してきた細胞レベルのin vivoイメージングをヒトのグリオーマ手術に適用するには、細胞レベルでのグリオーマと周囲の細胞を峻別する必要があるが、既存機器ではそれが困難である。
作業療法士・理学療法士(3年以上)
転倒予防につながる運動療法として,スライドボードを使用した歩行学習エクササイズ(sliding exercise for stride 以下:SES)を考案した。SESは、スライドボードを使用し一側下肢のみ前後に滑られる運動を行うことで歩行時の重心位置を毎回同じ高さまで持ち上げることができ、安定した歩行が実現できる。
作業療法士・理学療法士(8年以上)
高齢者が最後まで口から食べ、話す機能を維持していくために口腔・呼吸・嚥下機能の維持は非常に重要である。介護予防という観点から、在宅あるいは施設で楽しく継続がしやすい訓練機器の開発が望まれるが、普及している訓練器具はいずれも少ない。
これまで、汎用型の飲酒運転シミュレーターの試作を行い、実際に大学祭などの機会に啓発活動を行ってきた。学校や企業等に導入するなど全国に普及していくため、技術移転を図り、事業化していきたい。
医師(29年以上)
コンピュータネットワークの普及を背景として、画面装置、コンピュータ入力装置の使用により眼精疲労、筋・骨格系の障害、ストレス性神経症状を呈するVDT症候群、さらにスマホの普及と第4次産業革命時代のHMD型画面での長時間作業などますます疲労が加速することが予想される。一方で、疲労やストレス状態の変化により瞳孔反応が変わることがわかっているが、疲労度合いを簡易に測定するツールはまだない。
点滴以外の利用が多く、転倒の危険がある。
障害者の移乗介助について
子どもらしさ?それとも、ADHD症状?―個人レベルの脳機能検査でADHD症状:「落ち着きがない・待てない」の可視化に成功!―
手関節背屈・手指伸展機能促通スプリントの開発
作業療法士・理学療法士
放射線計測の問題点とその対応
映像機器使用時の視機能評価
飲み込みを促進する唐辛子ガム
重度寝たきり障害児の心拍・呼吸数モニタリングシステムの構築について
高齢者が最後まで口から食べ、話す機能を維持していくために口腔・呼吸・嚥下機能の維持は非常に重要である。介護予防という観点から、在宅あるいは施設で楽しく継続がしやすい訓練機器の開発が望まれるが、普及している訓練器具はいずれも少ない。そこでセンサーシートを活用した、呼吸機能維持のための新たなデバイスの開発を進めたい。
医師(20年以上)
心臓カテーテル室では局所麻酔のため患者さんは心電図の音や周りのスタッフの声が気になり非常に緊張します。そのため患者にヘッドホンをつけていただき術者の声のみ必要な時に聞こえるようになるとよいかと思います。声以外の時間は自分のお気に入りの音楽が流れるのもいいかもしれません。
経皮的冠動脈形成術時に冠動脈穿孔が生じた場合現在Graftmasterというcovered STNTを留置しています。ePTFE膜を2つのステントで挟んでいる構造ですが、ePTFE膜の内膜被覆が不良でステント血栓症の危険性が危惧されます。ePTFE膜が生体吸収性の材質になればその危険性が減少する可能性があります。
超音波装置本体とプローベがワイヤレスになり、さらに操作もリモコンでできると非常に機動性が高くなり狭い個室でも使用しやすくなります。
パソコンのキーボードが院内感染の媒介になっている背景があります。清潔に保て、さらに汚染時も清掃しやすい医療現場専用のキーボードが望まれます。
看護師(33年以上)
転倒事故発生は、圧倒的にトイレの後に立ち上がった時の発生が多い。便座にセンサー機能を付け、ONとOFFを設け、使用前にONとし、立ち上がった際に、ナースコールがなるようにして、看護師が介護補助に駆けつけられるようにしたい。便座シートのように貼り付けられるタイプでも良い。
看護師1人で、患者様の体位を変えることは、重労働である。体の下に、アーム状のようなものを差し込むことで、体をやや浮かせてアームを傾斜させることで、体位を変換することが、小さな力で出来るようにできるもの。患者さまの希望に合わせて、微妙な向きを調整できれば、褥瘡防止にもつながり、大きな効果が期待できると思う。
採血時や点滴時において、ライトをあてると血管が浮き出るライトが欲しい。持ち運び可能なものが良い。卓上にライトを置いて、その下に腕の差出してもらう形。血管の細い方や、何度も注射を行っている患者さまにとって、有益であり施術者にとっても、安全性、効率性が図れる。
現状、車イス利用者の排泄は、とても苦労している。座席部分を、開閉可能なものとして、座席下部分にとりはずし可能なポータブルトイレがあると良い。さらにお尻が拭きやすく工夫をこらしてもらうと良い。車椅子生活者にとって、排泄は大きな悩みであり利用者も介護者もとても助かると思われる。
円背の人が、安楽に機械浴で入浴できるような道具。現状の入浴のストレッチャーでは、円背の人は、頭と枕の間にどうしても空間ができてしまい、とても苦しそうな体制になる。当院(在宅総合ケアセンター)では、旅行用の空気枕を使用しているが利用者の体型に応じて、枕の位置が調整できるものができないか。
無線式ナースコール。手首などにつけて、ベッド周囲やトイレなどにいても使用できるもの。従来は、ベッドにいなければナースコールができない。急変時などにいつでもナースコールできるようになれば、患者様も看護師も安心できる。
手術室や、感染症患者の発生した病室等からのニーズが高い感染症対策や、不潔物など除去が見込まれ、効果的と思われる。手術中や他の患者がいても、清浄することができ業務の効率化が図れる。アルコールや塩素系など消毒しながら清浄できるなど更に機能の高いものがより需要があると思われる
薬剤師(36年以上)
医師の処方により、錠剤を半錠にする時は、手でハサミを使い割って、袋に入れている状態。普通の錠剤を入れると、半分にカットされ、かつ、できれば指定数ごとに袋詰めすることが可能な、自動半切りカセットを持つ分包機を製作できないか。
作業療法士・理学療法士(15年以上)
手すりほどではないが窓枠など出っ張りを触ることで移動が安定することがある。高齢者などはその安定性を頻繁に使っている。手すりでは廊下幅を狭めてしまう可能性がある。
築数十年という家に住んでいる人は多く、それらの家は玄関の段差が高いことが多い。高齢者などは手すりなど安定する把持物が必要になる。手すり設置工事やレンタルも使用頻度の割には大げさな印象がある。
高齢者や障害者など杖や手すりに頼っている人は多い。冬になると、杖の持ち手や手すりが冷たいという悩みを聞くことがある。杖や手すりの持つ部分があたたかくなると良い。